【9/4-10】今週の日向坂46出演番組#10

 

 9月7日、メンバーの宮田愛萌が卒業を発表した。この文章では毎回、日向坂46についてとりとめもなく考えたこと(でもツイッターにはなんだか書きにくいこと)を冒頭に書いていて、今週扱うとしたらこの話題しかなさそうなものだ。しかし、これに関しては正面からぶつかるには大きすぎる話なので、また別の機会があればそこで書きたい。宮田愛萌に対してはいろいろな共通点などからメンバーの中でもシンパシーを感じることがとくに多かった。「ぶりっ子」的アピールでファンを「釣る」王道アイドルながら、自らが「アイドル」であることにとても意識的なところ、そのような思考をむしろ積極的に共有しようとしていたところなど、今まで自分が持っていた「アイドル」のイメージを崩してくる人でもあった。極めてアイドルらしいアイドルでありながら、アイドルらしさそのものに自覚的で、その多面性からとてつもない魅力が溢れていた。

 さっき「別の機会に」と言ったばかりなのに、すでに気持ちがドバドバと漏れている。彼女が正式に卒業する日までに、自分の気持ちに折り合いをつけられればそれに越したことはない。だけど、無理に感情を整理して心の引き出しにしまいこむ必要もないと思っている。悲しみや寂しさや動揺が心のど真ん中に出しっぱなしでもいいじゃないか。そんな感情をもう少しの間まじまじと見つめることでわかることもあるだろう。「もう卒業なんだから、後ろ向きなことは言わずに送り出そう」なんて御えの託は並べるつもりはありません。これが、アイドルに対する「依存」への自分なりの対処です。それでは本文です。

 

 

『日向坂で会いましょう』9/4

 

 「打倒クイズ女王!日向坂クイズバトル!②」

 影山&春日ペアvs先週の予選を勝ち抜いた2チームの対決。方式はシンプルな早押しクイズなんだけど、問題を影山以外のメンバー得意ジャンルに絞ることによるバランス調整がめちゃくちゃ上手くいってた。メンバーそれぞれが選んだ「得意ジャンル」を見てニヤニヤできるのもファン的には楽しい。特に金村美玖が選んだ「丹生明里」には笑ったし、これが後から効いてくる展開は予想できなかった。

 全体として、影山優佳のクイズタレントとしての圧倒的な実力(正解を当てるだけでなく、そのあとの解説なども完璧)はもちろん、他のメンバーの食らいつき方もよく、とても盛り上がった。自分以外のメンバーの得意ジャンルで、普段ずっと一緒にいるからこそわかることも多く、「みちまるくん」の即答あたりはめちゃくちゃおもしろかった。ジャンル「丹生明里」は金村得意とはいえ全チームにチャンスがある問題で、後半このジャンルからの出題が連続する流れは視聴者的にも盛り上がるし、すごく良いチームプレーという感じがした。

 

 そして、丹生明里クイズを制した「天まで届く美女」チームの優勝、金村美玖のマジ泣き、こんなラストは想像できなかった。そもそも日向坂グループ間におけるキャスティングの「奪還」がテーマのバカらしいクイズバトルだったはずなのに、いつしかメンバーからメンバーへの親愛の情が、親友への気持ちを表現しきれないもどかしい感情が滲み出るこの終わり方。観る側の自分の感情も迷子になったような気がするけど、この展開ってものすごく日向坂らしいのでは…バラエティ的なフリとして「大親友ですから」って言ってたのが、何問も繰り返しているうちにマジになってくる感じ、戦いを通じて自分の気持ちを再確認する感じ。

 

 

『ひなちょいseason2』9/4


 ひなちょいでは、メンバーがゲームに挑戦するもルールがわかりにくく全く盛り上がらないままとりあえず終わらせる(ルールがわからないときに限って長く続く)ことがちょくちょくあるけど、そこを「盛り上がりませんでした」とバッサリ斬って風穴開けられる濱岸ひよりはすごい。最近ラジオやひなちょいで少しずつではあるがひよたんのおもしろさが表現されている気がしていて、これをもっと見たい。

 

 

『キョコロヒー』9/7

 

 番組後半で2人が始めた嘘の話、とくに齊藤京子が朝晩20kmずつ走ってるなんて話は少しでもキョコロヒーを見て彼女のことを知っていればすぐ嘘だとわかるのだが、中身をまともに見ない記者が本当にネットニュースにしちゃうかもしれないギリギリのラインでおもしろいなと思った。このように、いつもは「切り取られる」側から「ネットニュース」を一つの型として捉え返そうという試みは、今週の『日向坂高校放送部』でも行われていた(どちらも構成にどきどきキャンプ佐藤満春が入っている)。

 シリーズ化しており、今回は錦鯉長谷川が登場した「怒られびと」に日向坂メンバーに出てほしい。具体的に挙げるなら濱岸ひよりか河田陽菜で。

 

 

その他のテレビ、ラジオ、配信

 

 3日の『オードリーのオールナイトニッポン』で若林が渡邉美穂の卒業に触れ、「メンバーが卒業しちゃうの耐えられないから先にやめようかな」と話していたが、彼は今宮田愛萌の卒業をどう受け止めているのだろう。松田好花の週刊少年サンデーでのグラビア(リトルトゥースである松田がオードリーゆかりの地で撮影する)についても話していたが、あの「若林がケガをしたバスケコート」が完全に間違っているのはどういうことなんだろう?各番組でケガについてのエピソードは話していて、それを松田が聴いていないはずもないし(ひなあいの『君しか勝たん』ヒットキャンペーンで使用した体育館を見て「俺がケガしたところだ」みたいなくだりもあったよね?)。日向坂高校放送部でこの問題に対するアンサーがあることを期待する。

 最近、メンバーと自分の世代的な近さ、感覚や経験の共有についていろいろ考えるのだが、3日の『日向坂高校放送部』を聴いてて「トモダチコレクションに関することでYahoo!知恵袋のベストアンサーを得た」で懐かし死しそうになった。俺もやってたよトモダチコレクション。自分が日向坂46をここまで好きなのは、同世代というのも大きいのかな。

 9日の『高校生クイズ』では、日向坂46と「青春」の相性の良さを改めて見せつけられた。彼女たちの醸し出す「部活感」、周りの人と一緒になって何かを乗り越えようという姿勢が、クイズに青春をささげる高校生を見つめる眼差しに宿る。

 そのほか、『世界まる見え』9/5、『東大王』9/7、『めるるのはっぴーsuるーむ』9/7、『ウラ撮れちゃいました』9/8などを見たり聴いたりした。今のところクイズ番組での影山優佳は、スイングはめちゃくちゃいいけどバットがボールに当たってない状態なので、あとはそこの精度を上げるだけ(すぐ野球のたとえしちゃう)。