【1/8-14】「言わない約束ですよ」日向坂46ダイアリー#28

 

 1月8日から14日までに放送された日向坂46が出演した番組や出来事の感想です。坂道グループの2023年について、若林の贔屓の内容について。ひなあいが30分の間にひなあいらしさがぎっしり詰まってて見応えたっぷりでした。

 

 

はじめ(2023年訪れるかもしれない坂道の変化について)

 坂道グループが生まれてから11年半経つわけだけど、自分が日向坂を好きになったここ一年はその歴史の中でも大きな転換期、過渡期だったのではないかと勝手に思っている。大きいのはそれぞれのグループで中心メンバーの卒業があったこと。日向坂では2年ぶりかつ2期生では初となる渡邉美穂が、櫻坂ではキャプテンの菅井友香が卒業し、そして乃木坂では2代目キャプテンかつ最後の1期生秋元真夏が卒業を控えている。加えて各グループで坂道合同オーディション以来の新メンバー加入があったように、メンバーの入れ替わりという点では変化がたくさんあった。日向坂に関しては、2023年が勝負の年であるとファンからもメンバーからもよく聞くのだけど、たぶん坂道全体に同じことが言えるのだろう。レコード大賞で何年ぶりかに坂道がノミネーション0だったとか、櫻坂が紅白に出演できなかった(しなかった)とか、上に書いたように乃木坂の1期生、要するに坂道シリーズにとっての1期生が全員卒業するだとか。ただ、個人的にはこれから来るであろう変化はとても楽しみだ。もっと言うと、大きく膨らみすぎた坂道シリーズ全体を再編成する過程で、より柔軟で優れたグループたちになるかもしれないと期待している。具体的に言うならば、坂道全体が体現する女性性の変化や、不文律として存在する「恋愛禁止」ルールへの解体、音楽やダンスといったパフォーマンス面での(運営側の)意識の変化など。この変化によってたとえば地上波のテレビの露出が減ったり、CDなどの売り上げが減ったらそれはそれで残念だけど、ひなあいとライブがあればそれでいいと思っている節があるので、今は楽しみの方が大きい。

 

 

炎の体育会TV』(1/7)

 影山優佳出演。サッカー企画とボクシング企画の2本をスタジオで見る。オードリー春日も出演しており、武尊のレバーブローをくらって悶絶する春日と、それを見て大爆笑する影ちゃんでほっこりした。

 そして、影山優佳がなんでも予想屋としてキャスティングされがち問題があるなとあらためて思う。W杯やらクイズ番組やらの活躍によって「話題の人」として消費されてる感じがちょっと怖い。やたらめったらハードル上げられて、行く先々でフリに使われてる感じ。ここからの「定着」が難しそう。

 


『鬼レンチャン』(1/8)

 齊藤京子出演、サビだけのカラオケをだんだんと難度が上がっていく10曲連続で音をはずさずに歌い切れるかという企画。富田鈴花の9レンチャンには及ばなかったものの、8レンチャンで視聴者に印象付けることはできたと思う。

 ただ、この番組で日向坂が出た時にさんざん言われているかまいたち濱家が女子トイレに間違って入っていた出来事について、フラッシュバックという言葉の使い方とか、いろいろもう笑えないかもしれない。エスカレートの仕方についていけない気がする。でも、このくだりがある程度盛り上がるからこそ日向坂が定期的に呼ばれてるのか?みたいなことも考えちゃうので、なんか複雑だ。

 

『日向坂46の「ひ」』(1/8)

 森本茉莉、山口陽世担当回。それぞれが今年挑戦したいことを話す中、まりもとが大食い番組を挙げたくだりで「お腹の限界が来たことない」と言ってて、マジのブラックホールやないかいと。だとしたら本当に有吉ゼミで大食いに挑戦してほしい。

 そしてレコメンで文化放送に来てた加藤史帆が乱入。全国ツアーの代々木公演で「立て篭ってごめんなさ〜い」と懺悔していたとの裏が取れました。

 

『日向坂で会いましょう』(1/8)

【寿司でも食らいながら新年会を楽しんじゃいましょう!】

 今まで年女企画や運勢ランキングばかりで、こういった形での新年会企画は初めてなのでなんか新鮮で楽しかった。

 冒頭からチャチャコインの所有数に応じた待遇の差が明らかになる中、ダービー企画での松田好花の借金がきちんと回収される。ひな愛地下王国の強制労働の生活感がなかなか良いし、2回目映った時にサボっているテイの茶番をしたら若林に指摘されて「言わない約束ですよ」と返してるの最高だった。しっかりした骨組みをつくる放送作家の面目躍如。普段と違う前髪の分け方もよかった。

 毎年恒例のLove Me Doの占いだが、ランキング入りしたのがガチガチに「本命」のメンバーばかり。影山優佳の活躍に関しては占いというよりおひさまとしての願望だろという気がする。そしてランキングで堅くいきつつ、ひとりひとりのコメントでは大喜利する感じが悔しいけどおもしろい。前々から続く潮紗理菜のファンタジーシリーズ、日向坂の座敷童ことぱる。 

 その後、個人的ニュースのくくりで寿司争奪のエピソードトーク大会が開かれて、ほとんど有吉の壁の大喜利だった。こさかなの贔屓もまなふぃの「『好きぃ〜』は?」もおもしろかったし、森本茉莉のエピソードも相変わらず激ヤバだった。野球における「裏表」とホームベースに関連があるとの勘違いはまだしも、そんな思い込みを根拠に「コンタクトの度を上げていく」思い切りの良さも謎だし、そもそも解決策としてもズレてると思うし。

 


『キョコロヒー』(1/9)

 ヒコロヒーの壊れたサンダルの代わりを見つける/つくる。オリジンにハマったらオリジンの人を呼んでみたり、サンダルが壊れたら代わりを探してみたり、ここまで出演者のプライベートから企画を考える番組も珍しい。齊藤京子もインスタをやっているもののエピソードはあまり投稿されないので、そこらへんの不均等さはあるかもしれない。メッセージアプリから拾ってくることはできないのだろうか。

 先日出演した棋士の豊川さんのダジャレメッセージの公開。いちいち打ち込む手間や反応の薄さを考えたら全く割にあってない気がするのだけど、ヒコロヒーの言う通りただただ放出したいのだろうな。

 


『THE TIME,』(1/10)

 新年一発目の出演、今年の抱負や正月の旅行について。松田好花は紅白以来の初仕事らしく、そう考えるとメンバーによるだろうがかなり休みはあったみたいだ。その休みを使って親知らず抜けばよかったのに。

 

 

『レコメン』(1/10)

 加藤史帆出演。メインパーソナリティのオテンキのりがリモート出演のため、届いたメールをかとしが読むのだが、とにかくメールを読んでいるだけで聴いている側としてはめちゃくちゃ楽しかった。定期的にかとしメール読み回を作ってほしい

 

 

『全力!脱力タイムズ』(1/13)

 佐々木久美出演、小籔千豊と共演で今年イチオシの若手芸人を紹介する回。全体としておもしろかったし、日向坂と小籔の関係性ありきのオープニングはとても楽しかった。

 

 

おわり(若林の贔屓について)

 若林のひなあいにおける「贔屓」について、年始のしくじり先生以来ダラダラと考えている。今回はひなあいにおける若林の(小坂菜緒への)贔屓が成立してる/受け入れられている理由について。それは「小坂が可愛いから」みたいな主観的な根拠じゃなく、ひらがな推しの初回「MCになってほしい人」アンケートで小坂だけ「オードリー」と答えたからという客観的な根拠に基づいている贔屓だから、ではないだろうか。がなおし〜ひなあい初期には小坂と一緒に贔屓されていた高本彩花の贔屓が自然消滅したのも、そのような根拠がなかったからだろうと(おたけの贔屓はメンバーからの「若林さんはおたけのことを女として見てる」的な発言由来だった思う)。

 というのを踏まえた上で、今週のひなあいでの贔屓のくだりを見て、しくじり先生を念頭に置きつつ「ほら、贔屓したら2人映る」って言われてるのにモヤモヤするのである。そもそも峯岸みなみしくじり先生で語っていた「イジり」は(社会的な規範の上に成り立つ主観的な)美醜の判断に基づいたものであって、上に述べたような若林の贔屓とは異なる中身だと個人的に考えている。だからこそしくじり先生での若林の返しは(結果的に)論点ずらしになってしまっていたと思う。で、この二者が質的に異なっているにもかかわらず、若林の贔屓(とその受容)を見て、峯岸みなみの主張が「論破」されているかのように語られているのはおかしいだろう。

 みたいなことをぐるぐる考えている。若林の考え方とその表現について、それを受けたファンや視聴者の反応について。それぞれ複雑で考えたくなくなるときもあるけど、アイドル文化のよくない側面を強化するようなら文句も言わなきゃなあとか思って日々過ごしてます。