【3/12-18】「私はこれからやっていくんだ」日向坂ダイアリー#36

 

 3月12日から18日までに放送された日向坂46出演番組や出来事の感想です。ひなあいとSHOWROOMにおける石塚瑶季の振る舞いに現代におけるアイドル像を見ました。

 

 

『日向坂46『One choice』ティザー映像』(3/15)

 9thシングルのティザー映像が公開された。本日放送のひなあいでフォーメーション発表なのでドキドキワクワク。ちらっと映った様子から、プロム的なシチュエーションで一部メンバーが男装するシーンがあるのかなと思ってて、だとしたら結構楽しみ(ただおそらく歌詞の一部なのであろう字幕からはコテコテヘテロっぽい雰囲気もあるので、そのあたりは無闇に期待しすぎず)。

 

『日向坂で会いましょう』(3/12)

【第2の丹生ちゃんを探せ!四期生リアクションチェック隊①】

 四期生が富士急ハイランドに行ってジェットコースターやお化け屋敷を体験するようすをスタジオで見て、スタジオでも定番リアクション芸をチェックする。四期生の多種多様なリアクション、「自分に負けない」「泣かせてやろうかと」などパンチラインも多数だったけど、一番印象に残ったのは石塚瑶季の「私はこれからやっていくんだ」かもしれない。

 「食レポ」と聞かされて蓋を開けてみたら昆虫食で、嫌悪を抑えながら食べようとするときのセリフ。なんというか、たとえばアイドルになって初めて出演するライブの舞台袖で緊張と不安に押し潰されながら「私はこれからやっていくんだ」と呟くならすごくわかるんだけど、決して昆虫食する前に言うセリフではない気がする。日向坂46は、アイドルが鉤括弧付きの「アイドル」イメージと向き合わざるを得ない時代のアイドルだと思うのだけど、四期生ともなるとその傾向はかなり進んでる。たとえ挑むのが昆虫食だとしても「アイドル」の仕事として気合を入れる対象なのかもしれない。以前なら「アイドルなのに昆虫食」という角度があったのに、もはやそれすらなくなって「アイドルだから昆虫食もやらなきゃ」のフェーズなのだろう。

 箱の中身は何だろな?でヒット&アウェイ戦法を使う齋藤京子の覚醒っぷりも衝撃的で、本当に笑い転げた。あまり人に対して使う言葉でないと思うけど、齊藤京子が普段、あるいはカメラの前で抑制しているなにかが全部溢れた感じがして、「壊れた」ってこのことなのかなと思った。

 

 

『石塚瑶季SHOWROOM』(3/17)

 四期生によるSHOWROOMリレー配信のアンカーを石塚瑶季が務めた。他のメンバーと同じように近況の話やおもてなし会、ひな誕祭の話に加えて、「もしも日向坂が横浜スタジアムでライブではなく試合をするならば!」という企画を用意していた。これほどまでにしっかり準備して視聴者を楽しませようとする心意気にグッとくる。そして、このようなアイドルに対する二次創作的な想像力の行使がアイドル本人から発信されるのはおもしろいなと思った。

 アイドルの個性や魅力を抽象化し、現実とは異なるシチュエーションに移し替え、その様子を妄想して楽しむのはとても「オタク」的な遊びだと思う。ひなあいのところでも書いたけど、鉤括弧付きの「アイドル」への意識が強まっているこの時代のアイドルらしい企画を目の当たりにしてとても楽しかった。

 ひとりのオタクとして「わかる!」「おれならこうする!」とか思いながら見てたし、野球ファンとして、「野球」は実際にプレーする選手だけでなく監督やウグイス嬢や売り子らにもよって構成されているという考えはプロ野球ファンの鑑だ。前半の森本茉莉とのデート話があって関係性が見えていたおかげで「まりぃさんは塁も盗んでいただいて」が嫌味なく聴こえるのもポイント高い。あと、グループ加入当初に先輩との付き合い方で悩んでいたまりぃがこんな風に立派に「お姉さん」しているのを聞いてめちゃくちゃ感動している。

 

 

 今日向坂メンバーの中で人狼ゲームが大流行りしているらしいことが複数メンバーの発言からわかっているが、その中心が齊藤京子というのがめちゃくちゃわかる。たぶん野球やキントーンや牡蠣と同じで、今は大ブームだけどすぐに飽きて「そんなときありましたっけ?」くらいになっている気がする。