「支えてもらう大切さを知りました」〜日向坂46四期生「おもてなし会」感想

 

 2/11,12に開催された日向坂46四期生の「おもてなし会」、2日目を配信で見たので、その感想を箇条書きで。今日働きながらおもてなし会のことを思い出して、なんでおれこんなところにいるんだろうと思うくらい、見た人を素晴らしい場所へ連れていってくれるイベントだった。

 

自己紹介・特技紹介

 

・たまき、ボンバイエって、地味にめちゃくちゃすごいことしてない?巨人ファン→闘魂こめて燃える闘魂アントニオ猪木の連想ゲームでここまでたどり着けるのもそうだし、「語感が気持ちいい」くらいしか接点がないのに採用できるのもすごい。ひなあいでたまちゃんが何かした時にあの曲が流れそう


・たまき元気ノーテンキといういいキャッチコピーがすでにあるのに、まだ更に新しいのを用意してくるあたりの前のめりさ、アグレッシブさを好きにならざるを得ない


・岸帆夏の自己紹介入りからなぜコケているのか、なぜ足で拾うのか、などなどわからないことだらけな上に特技の内容が「体の柔らかさ」なので余計に「何を見せられてるんだろう」感が増してて、とにかく最高だった。特技自体はちゃんとすごいのもめっちゃおもしろかった


・きしほのの特技でバックステージかウケてるのめちゃくちゃわかる。みんなに愛されてそう


・「でも、こんなとこで私は泣いてるわけにはいかない」「サバイバーな一面」「『ダンゴム』まで言うので『シ』って言ってください」などなどパンチラインだらけ


・岸帆夏の挨拶「お疲れさまです」は実は誰もとってなかった、けどシンプルで分かりやすい挨拶なのでこれからも続けてほしい


・清水理央がSHOWROOMで永遠の白線の名前を出そうとしてソワソワしてたのはここで披露する予定だったから?


・竹内希来里のきらりんフォントを寡聞にして知らなかったのだけど、トータルでかわいいので問題はない


・平岡海月が「海に愛され海を愛した女の子」と言ったところで「そう、我こそはああああ〜!」ってなるのかと思ってドキドキした。最後の「平岡海月をよろしくお願いいたします」も選挙演説みたいでかわいかった


・宮地すみれ、甘えた感じの語尾の伸ばし方になんか聞き覚えあるなと思ってたんだけど、タラちゃんだ。マスオさんになんか言ってる時のタラちゃんでした


・山下葉留花の三線披露でついカスディ・マーキュリー登場を期待してしまった。ただNo Warの演奏はめちゃくちゃノリがよくてかなり楽しかった。SHOWROOMで弾き語りとかするようになりそう。一言目の挨拶では「シャチホコガール」、最後は「愛知県からシャチホコに乗ってきちゃった」だったので、シャチホコの扱いに若干迷走しているのかもしれない


・渡辺莉奈、毎回この手の全員披露系でアンカーながら毎回きっちり締めてくれる安定感。あいうえお作文もさることながら「りなにお任せあれ!」の決めセリフがとても良い。現用キャッチコピーの「りなのこと推してよかろうもん」は金村美玖の影響が強かったものの、「お任せあれ」はオリジナリティがある上に「最年少だけどしっかり者」のキャラにも合っててすごくいい(少年探偵団みがある)

 

・全体の傾向として、伝えたいことを詰め込みすぎくらいに披露する人と、ひとつにスッキリさせてる人に分かれるなと。単に伝えたいことがそれだけ多いということでもあるし、多いけどここでは絞ろうという見せ方の話でもある


・自己紹介あとのMCからおもてなし会終わるまでずっと思ってたけど、同期内の会話で出る平岡海月の訛りめちゃくちゃいい


・藤嶌果歩と正源司陽子の呼び名をめぐるやりとりがピュアすぎて眩しかった。あんな素直に「あっ、やっちまった」感出せる正源司と「ほんっとに、もう」感出せる藤嶌よ


伝統のパフォーマンス


ひらがなけやきがエンターテイメント集団を目指していた頃の名残。マーチングドラムとカラーガード


・清水は考えや感情がそのまま表情に出ちゃうタイプなのかもしれない。パフォーマンス中に切羽詰まった顔をしてるときも多かった


・対してひらほーはかなり堂々としてて、かほりんなんかも手元やばくても笑ってりゃなんとかなる感が滲み出てた


・この二つが終わったあとのダンストラックでりなし最後のキメ顔が超かっこよくてビビった。このダンストラックに限らず、四期生全体として表情の完成度がとても高い気がした(自分がダンスの良し悪しがあまりわからないのでそっちに目が行きがちなだけかもだけど)。ひらほーの笑顔とか、はるはるの微笑みとか、どのタイミングで誰がカメラに抜かれても誰も外してない

 

いきなり即興劇


・ペア分けの札を死ぬほど振ってビャンビャンさせる岸とこっそり止める清水。「折れちゃう」と小ちゃい声で注意してたのをマイクは拾ってました


・小西夏菜実が「ほんまめんどくさい、しんどい」と言いながらバキバキの目で腕ぶん回してやる気満々のくだり死ぬほどおもしろかった。まわりが「お、キレ気味だ」みたいな形で「やる気満々」を引き出すためのフリをしてたので、多分四期生の中でできあがってるくだりなんだろう。小西のダルそうなキャラにもあってるし、ひなあいでやってほしい


・即興劇たまちゃんずーりおペア、おそらくたまちゃん主導で、たまちゃんが展開を考えるのに必死なのに対しずーりおはわりとのびのび振る舞っていたのが印象的。こういうのを見ると平場でもMC役から解き放って自由にガヤ入れるのを見てみたいなと思う


・きしほのすみこペア、店員と客が遊園地に遊びに行くというやや無理があるシチュエーションを車屋さんのアイデアで切り抜けたはずが、ドS店員キャラのせいでリアリティラインぐだぐたになってしまうやつ。きしほのの暴走マイペースとすみこのおっとりマイペースが実は高相性だと気づきました


・こによーこペア、料理部の設定、ライバル高校の登場まではめっちゃ良かったのに、「よーこは空手やってるから」という山下葉留花のパスを生かせず。ライバルのシチューをぶちまける日向高校陰湿すぎる。この2人のシンキングタイム中に入りきらなかったきし砲を今度ちゃんと見たい


・即興芝居後に感想を話す箇所で、平岡海月が観ているこちら側がツッコミたかったところを的確にツッコんでくれてた(「吹替ってことだね」「試乗の設定が上手い」「『敵』の解釈が良い」)

 

私服ファッションショー


・山下葉留花の読み間違い「日常茶飯事(にちじょうちゃはんじ)」は、文字を見てない観客にも何をどう読み間違えたのかきっちり伝わる稀有な読み間違い。才能がある


・「私服ファッション」と言われるとなにかメンバーのセンスを直接ジャッジしてる気になって見ながら居心地が悪かったのだけど、メンバーセルフプロデュースのファッションショーと考えたら途端にわかるというか、この人はこういうのが好きで、こういう風に自分を見せたいのだなと受け取ればいいのだと気づいた。それにしてもファッションの知識があまりないのでわからないことだらけだが。ただ小西の服装はなんかカッコよかった。あとみっちゃんが持ってたのがクラッチバッグじゃなくて本だったのにビビった。単行本抱え歩くタイプの読書家


おもてなしミニライブ

 

・ブルラズは日向坂改名後の期生曲のなかでもトップクラスに良い曲だと思うし、曲としての耐用年数みたいなのも長いと思うので、これからが楽しみ。別離を歌った曲なのに希望に満ちている。それは歌詞そのものがというよりは、パフォーマンスしてる四期生たちが曲に希望を刻んでいるのだと思う。四期生ゆえのフレッシュさでもあるし、日向坂らしさってことでもあるのだろう


・ここからの全体曲代理センター選びが自分の好みすぎた


・しょげセンターのドレミは丹生ちゃんの曇りのない明るさよりはこさかなのちょっと切なさもあるドレミに寄っててめちゃくちゃ良かった


・キュンは藤嶌果歩がセンター。王道アイドル路線なんだよなあ。それも可愛らしい系というよりはちょっと少年みがある感じ。

 

・小西センターのこん好きは「わかるぅ〜〜」ってなりました。真顔が画になる人じゃないと務まらないやつ。眼差しに鋭さがないといけないやつ。そして自分はこの曲の振り付けがとても好きだと再確認した

 

・満を持しての青春の馬は清水理央センター。四期生からの思い入れの強さは度々語られていたけど、やはり鉤括弧付きの「日向坂」を体現する曲で、それが四期生によってまた読み替えられるさまに興奮した

 

・代理センターだけでなく、各曲の振り付けで印象的な箇所を誰が務めるかも楽しかった。こん好きでキャプテンと松田このがするバレエっぽいところは山下葉留花と渡辺莉奈。青春の馬のこさかな&ひよたんは清水理央と渡辺莉奈。渡辺莉奈はすでに四期生のなかでいろんなものを背負っている

 

・この代理センター話をするたび、全部の曲でセンターを務めて最適解を叩き出している小坂菜緒のえげつなさを実感する

 

・今回のミニライブで全員がフロントを経験したのは大きいのではなかろうか。前に誰もいない、背中でのみ他のメンバーを感じるポジションで何千人ものファンに正対する。こちらとしても前に出ることで発見できた新たな魅力も多かった

 

・普段20人ちょいのパフォーマンスばかり見てるので、12人がめちゃくちゃすっきり見えるというか、フォーメーションの変化や役割の違いがより詳しくわかる感じがあってそれも楽しかった

 

・このおもてなし会を通して、12人という数字の完璧さにほれぼれした。何をするにしても組み分けがしやすすぎるし、3-4-5のフォーメーションの美しさがダンチ

 

・このライブにおいてパフォーマンス面では一番印象に残ったのは平尾帆夏かもしれない。こんなに明るく朗らかで力強いのかと。ブルラズだとポジション的にちょっとわかりづらいのかもだけど、ドレミとかこん好きとかすごく良かった

 

・宮地すみれの憑依力、表現力も印象に残った。彼女がカメラに抜かれると見ているこちらがグワッと引き込まれるようなパワーがある

 

・キュンを披露したあとのMCで、サビ前の「かわいい」「好きだよ」を無茶振りしあう流れになり、りなしが「かわいい」と言ったあと山下葉留花が「ごちそうさまです」と言っていた。親衛隊が目を光らせていそう

 

・と言いつつ、そのりなしに無茶振りしたのが親衛隊長のみっちゃんだという事実、隊長自身が1番の渡辺莉奈推しだということが判明した


最後の挨拶

 

・岸帆夏のボロ泣き。大勢の人に見られている状況であそこまでボロボロ泣ける(感情を曝け出せる)のはすごくいいことだと思う

 

・平尾帆夏が語った渡邉美穂からの手紙にグッときた。あまり流暢には話せてなかったけど、日向坂という場所を築き上げきた人たちへの愛情をしっかりと感じた


・藤嶌果歩はダンスに苦手意識があったけど、おもてなし会でみんなとパフォーマンスしていくなかで「踊るって楽しいと心の底から思えた」と語っていて、それが聞けただけでこちらとしては文句ないです。以上です。

 

・渡辺莉奈の「支えてもらう大切さを知りました」。これまで悩みや弱さを外に出してなかったけど、おもてなし会のリハーサルを通して涙を流すこともあり、仲間に支えてもらうことの大切さを学んだと。弱さを見せないことが強さなのではなく、弱さを見せた上で差し伸ばされる手を受け入れることこそが強さなのだ。頭ではわかっているけどなかなか実践できないことを、経験をもとにした心中を語りながら多くの人に共有する(あまり言い過ぎたくないけど、これを14歳で言ってるのももちろん死ぬほどすごい)

 

・ジョイラ、日向坂46というグループのライブのアンコールとして完璧すぎる曲。

 

・四期生のMC、次から平岡海月に交代しても良さそう。りおたむは結構キャパい雰囲気出てた。全員わりとしゃべれるというか、即興芝居の合間のフリートークとかうますぎて引いたので、誰が務めてもうまくはいきそう。そのなかでも平岡海月は一個自分の意見を述べた上で他の人の意見まで引き出せるので最適じゃなかろうか。期別のリーダー的役割とMCがぴったり一致してる必要もないだろうし 

 

 

あらためて言うまでもなく、メンバー全員の個性が発揮された最高のイベントでした。元気もらいました。明日から頑張ります。