【11/27-12/3】日向坂46ダイアリー#22

 

 11月27日から12月3日の日向坂46出演番組の感想です。今週のトピックとしては、個人的に富田鈴花の首都高CMが大きい。まさに今週のひなあいでも行われた妄想みらいヒストリーの初回(2018年)にて妄想として語っていた仕事が実現した形で、自分が見始めてからでも彼女はブログやインスタグラムでたびたび高速道路にまつわる話をしていたので、本当に感慨深い。それどころか自分でもよくわからないくらい感動しているし、なんなら勇気をもらったと言っても過言ではない。

 世の中一般的に「夢」や「目標」といった言葉たちが使われるときその周りに漂う「前向き」で「明るく」て清潔なイメージが苦手で積極的にこれらの言葉を今まで避けてきたのだけど、今こうやって自分の目の前で誰かの夢が叶った瞬間を見て素直に「自分も頑張ろう」と思っていることに自分自身で驚いている。日向坂を好きになるより前に誰かを見てそんなことを思ったことなどなかったので、自分とは無縁だと思ってきた「普通」の感情が湧いてきて、とても不思議な気持ちである。大げさかもしれないが人間が変わったんだろうなと思う。このような感情や変化は高校生の頃の自分が見れば「アホか」と言いたくなるようなものかもしれないけど、決して悪いことじゃないだろうという気がしているし、自分の変化を笑わないで受け入れていきたいなと思う。

 

 

満天 青空レストラン』(11/26)

 

 佐々木美玲高本彩花出演。鳥取県にて大山ブロッコリーを収穫して食べる。このくらいの時間に「ああ〜うまそう〜」とか言いながら見るのにちょうどいい番組で楽しかった。みーぱんとおたけも衣装や立ち振る舞いなどかわいい。この2人は日向坂の中でも美味しいものを食べてニコニコしてるのが似合う2人かも。
 ブロッコリー料理を作ってくれた方は日向坂のファンで山口陽世推しらしく、やっぱり地元とかって大事なんだなーと。日向坂ってメンバーの出身地と絡めた仕事がそんなに多くない印象だけど、これからどんどん増えてほしい。4期生は出身地バラバラだし。
 調理中にしてた「びっくりするほどユートピア」の話はなんかいろんなところで聞いてる気がする。アンケート受けがいいのだろうか。同じ話をのびしろラジオの「鉄板トーク」回でもしてたので、ぜひおたけにしてほしかったところではある。

 

 

『日向坂で会いましょう』(11/27)

 

 「日向坂メンバー 妄想みらいヒストリー!! EpisodeⅢ」
 今回の収録から四期生がスタジオに参加。年表をプレゼンするメンツ(潮、濱岸、山口)を見ると、今までひなあいで前に出ることが比較的少なかったメンバーにも積極的にそういう機会を与えようというグループ及び番組の姿勢を感じるし、各メンバーのスキルがそれに応えられる分だけきっちり底上げされているということでもあるんだろうな。
 潮紗理菜のヒストリーは彼女らしくポジティブで前向きすぎるくらい前向きだった。弟と妹とやりたい「サリサックチャンネル」のシミュレーション中に若林が凸する前に、画面脇の関連動画のキャプテンを映すカメラの前を黒い何かが横切ってるのがめっちゃ不穏で良い。カジサックの動画を見たことないからわからないけど、多分テロップとかSEとかめちゃくちゃ寄せてるんだろうな。
 濱岸ひよりのヒストリーは「来週行ってきなよ」ってやつと「絶対無理でしょ」ってやつが交互だった。山口陽世が春日としたいトーク番組「カスヨ」(キョコロヒーのシステムね)のトークテーマがかなり尖ってるのがおもしろかった。
 四期生のうち、竹内以外の清水、正源司もめくり大喜利に参加してるはずなんだけど放送されたのは竹内だけ。先輩がガンガン大喜利しにいってるからプレーンな回答を放送する時間がない。春日が四期生の名前を振られて絶妙にボケきらないところが非常に春日らしい。ありえない名字にするでも適当な3人組の名前にするでもいいのに。

 


『ひなちょいseason2』(11/27)


 富田鈴花プレゼンツ「サバゲーを流行らせたい」、ひなちょい歴代の中でもトップクラスにおもしろかった。ずっとミニコントしてる感じで、キャプテンがとにかくふざけ倒してるなか、新三期生がちゃんとノリについていってるし、富田の仕切りも良い。「鬼教官富田にシゴかれる他4人」という設定のなか、みんなの立ち振る舞いもうまいというか、富田鈴花のキャラが生きるくらいには教官に楯突くけど、企画がぐだぐだにならない程度にはちゃんと従う。全員で作ってる感覚がある。
 細かい面白いシーンを言い出せばキリがないのだが、まずはコードネーム決めのところからキャプテンがふざけてるし、ぱるの「シロ」に対してみくにがぼそっと「犬みたい」って言ってるのがおもしろい。次のほふく前進クイズでボケ倒スキャプテンとそれに大笑いしてる髙橋未来虹を見て、良いグループだなあとつくづく思う。終盤の訓練シーンはドキュメンタルのようなおもしろさでしれっと笑わせる側に参加するまりぃがおもしろすぎる。よくあの「アァァ〜」を我慢できるな。


『キョコロヒー』(11/28)

 

 ルイヴィトン激推し夫婦とRRRの回。もう何回言ってるんだって感じだけど、ルイヴィトン夫婦は限りなく激レアさん臭がする2人だった。最近はいろいろコーナーの種類は変えつつ珍しい人が登場してキョコロヒーの二人があーだこーだ言う企画が多いので、もっとシンプルなトーク企画でもいいのになと思う。
 後半の世界進出企画で登場した2人が出演している映画『RRR』が好きなので期待していたのだが、2人へのインタビュー自体はかなり凡庸、というかまあまあひどい内容で、そのあとの二人のトークもあまり盛り上がらなかったのでちょっとがっかりしている。

 

 

チョコプランナー』(11/28)

 

 先週に続いて「KOCチャンピオンコンビのネタ書いてない方」が審査員の賞レースをチョコプラと一緒に見守るゲストとして森本茉莉が出演。外番組のソロ出演が始めてで審査員の3人に気を遣いそうなところ、結構強めにコメントしててめちゃくちゃ良かった。コントに対するリアクションもよくて、これはいろんなテレビ関係者「見つかるな」という気がした。そもそもこの番組が決まったのも番組Pがひなあいを見て決めたらしく、この流れがいろんな人たちに波及すればいいなと思う。


『THE TIME,』(11/29)

 

 この番組のレギュラーが始まるときから思っていたけど、当然のようにラジオで裏話する系の番組なので、やはり「日向坂高校放送部」と併せて観ると倍おもしろくなる。単純に安住紳一郎との掛け合いもだんだん良くなっている。駐車場突破だこのか、松田ツリー共に良かったです。

 

 

『かまいガチ』(11/30)


 加藤史帆出演、以前佐々木久美が挑戦した「全日本コンコンダッシュ選手権」に挑戦。前回の「何考えてるかわからない大男みちおとそれから逃げるキャプテン」がおもしろすぎたのでそれにはやや劣るものの、持ち前の俊足を生かして活躍していた。

 

 

『修造&一茂のイミシン〜W杯日本サッカー歴史的快挙!生放送で語り尽くそう〜』(12/2)


 影山優佳出演、生放送にて当然のようにコーナーの進行してて「恐ろしい子……!」ってなりました。普通こういうのって「サッカー好きタレント+アナウンサー」でやるよね。影ちゃんの場合「サッカー好きタレント」でありながら戦術・選手情報含めたサッカー解説ができ、アナウンサーがやるような進行・原稿読みができ、VTRに対するリアクションまでも1人でこなすので、そりゃ引っ張りだこになるわなと。

 

 

『ベストアーティスト2022』(12/3)


 『月と星が踊るMidnight』のパフォーマンスで、特別な演出として通常用いられるよりも強い風を使ったパフォーマンスだったのだが、「風が吹いてるから何?」ってなるやつでした。わざわざ送風機自体を映したりCO2撒いたりして「強い風が吹いている」ことをわかりやすくした結果「風が強いね」としか思わない。というかむしろ気が散った。メンバーがダンスパフォーマンスにも耐えられるように髪をスプレーで固めてる話をよく聞くので、スプレーvs風がの対決が気になるし(風演出があるとわかってるからいつもより固めるのか、逆に風をわかりやすくさせるために全く固めないのか)。
 衣装がいつも月星を披露する際に着用するMV衣装じゃなく、8thシングルのジャケ写衣装だったのは演出の風を考慮した結果なのか?にしてもいつものスカート衣装の方が布のはためき的に演出とマッチした気もするし……

 


その他のテレビ、ラジオ、配信


『ほっとひといき』(12/2)
 影山優佳担当回、先週に引き続き櫻坂46守屋麗奈がゲストで登場。自分の出た番組を見返すかという話の流れで、ミラクル9にてわからない問題が出たとき「まだ生まれてなかったので!」と発言した結果変な空気なった話をしていたのだが、これは自分も覚えている。言い訳したくて必死みたいな雰囲気が出てしまってとても変な空気になっていた。やっぱり本人も気になるんだな。

 

『余計な事までやりましょう』(12/2)
 丹生明里担当回、ギャグ村美玖をうらやましくおもった丹生ちゃんもギャグを習得しようとする。丹生ちゃん経由で伝わってくる金村の丹生ちゃん愛の話が大好きなので、「ギャグできたんだ~」とわざわざ言ってきながらわざわざ富田経由でギャグを披露する金村の「丹生ちゃんにかまって欲しいけど恥ずかしい」みたいな話がとても良かったです。

 

 

 2日には、影山優佳のひなクリ欠席が発表され、本人のブログでは聴覚過敏(現段階でどう呼ぶのが適切なのかわからない)がその理由であることが語られた。まず、無理をせずにできる範囲で活動してほしいのでひなクリ欠席は残念ではあるがもちろん仕方ないのがひとつ、そしてこのことをファンに対して隠さざるを得なかった彼女の年月を思ってとても暗い気持ちになるのがひとつ。ただ、「隠さざるを得なかった」側面と同じくらい影ちゃんが自身の苦しみをファンに見せずにいることを選び取った側面もあると思われるので、その決断にある主体性は見過ごされるべきではないだろう。
 このことを知ったうえで、案の定3日ののベストアーティスト出演にあたって「影ちゃんいるかな?大丈夫かな?」と思っってしまったんだけど、こうやってパフォーマンスを披露するたびに特別視され心配されるのを避けるために発表しなかった、という面もあるのだろうと思うと、自分が日向坂メンバーを「心配」することで彼女たちの行動にもたらす作用についてもいろいろ考えてしまう。
 日向坂メンバーの活動をめぐるさまざまな規範や慣例やルールには思うことがあり、それらについて考えるたび、彼女たちの主体性を無かったことにしない範囲でそれぞれ状況への同情や心配をしている。でも、誰かに心配されるというのは必ずしも心地よいものではなく、心配されるのを避けようとするのも自然な心理であって、もしかしたら自分の「心配」がそのように感じる人の選択肢を狭めているのではないか、などとも思うことがある。こんなこと考えてファンとアイドルの関係難しすぎる……となることも多々あるけど、まあ考え続けるしかないですね。

 

 

【11/20-26】日向坂46ダイアリー#21

 

 11月20日から26日にかけて日向坂46が出演した番組の感想です。

 

 

『日向坂で会いましょう』(11/20)

 

 【メンバー愛が強いのは誰だ!秋のG1 日向坂ダービー2022!!②】

 ボレーシュートは東村と加藤がひょいひょいとこなしたのでわからなくなりがちだけど、髙橋、高本のチャレンジから実は結構難しいことがわかる。最初の2人が死ぬほど運動神経良くてセンスがあることを忘れてはいけない。

 ダンボール早潰しで破壊のプリンセス降臨。個人的にパワーと品を兼ね備えたかとしの「破壊のプリンセス」というあだ名がめちゃくちゃ好きなので、面目躍如が見れて楽しかった。タッパを生かした髙橋未来虹とやんちゃるパンチ(語尾に「やんちゃる」をつけたらなんでも東村芽依印になるので便利だ)の東村芽依の躍動も良かったけど、こういう場面でノリきれない濱岸ひよりの右往左往も見どころ。

 多くの人が指摘してるけど、予想屋たちの最終結果がキャラに合いすぎててめちゃくちゃおもしろい。最終レースだからといって持ちコイン全ベットでスッてしまった影山、金村はともかく、上限まで借り入れたコインを大穴に突っ込んで大勝ちする上村ひなのと、ひなのの大博打を見てマネしちゃった結果借金こさえる松田好花よ。


 

『ひなちょいseason2』(11/20)

 

 佐々木久美プレゼンツ「ギネスを流行らせたい」の2週目。世界一辛い食べ物を食べた河田陽菜と上村ひなののリアクションがイメージ通りすぎる。いつまでもひいひい言ってる河田とまったく辛みを感じないひなの。個人的には世界一甘い食べ物の方が食べたくないけど。次週は富田鈴花プレゼンツの「サバゲーを流行らせたい」らしい(みんな迷彩服を着てる)けど、『フルメタル・ジャケット』で上官が主人公たちを罵倒しまくるシーンみたいなところが予告に映っててそこだけで笑った。すごく楽しみ。

 

 

『首都高presents 週末いっしょにドライブトーク』(11/20)

 

 富田鈴花出演、八木亜希子がパーソナリティでドライブに関するトークをする番組。なんか、このくらいの温度感で特に笑いを取ることを目的としていないトークをもっと聴きたいなと思いました。ひなあいみたいにギラギラに気合いを入れない、SHOWROOMほどゆるくもないトーク。ドライブがテーマの番組なので、普段そこまで掘り下げられることのないすーじーの話がたくさん聴けておもしろかった。B'z、乗りたい車、行きたいスポット。「すーじー」という愛称をめぐる話も、最後に「猫被ってると思われるかも」みたいな話をしてたのも良かった。すーじーってこういう外番組で肩に力が入りすぎるところがあるけど、それもまた良さだなと思えてきたり。普段は負け顔が持ち味とされているけど、めちゃくちゃ器用で引き出しの多い人で、でもそこにちょっと恥ずかしさというか自意識を向けずにいられないのが魅力のひとつなんだろうな。

 

 

『キョコロヒー』(11/21)

 

 サッカーW杯が開催されるということで、サッカーに詳しいゲストを迎えた特別回なのだが、普段からヒコロヒーと大の仲良しで生キョコロヒーにも出た霜降り明星せいやと、日向坂メンバーでキョコロヒー視聴者の影山優佳という、通常回に来てもおかしくないようなMC2人にゆかりのある人たちがテレ朝系のサッカー番組絡みで出演すると言うプチミラクル。

 初っ端の「何人でやるか知ってます?」「11人やろ?」「おお〜」「おい、なめんな」の会話に「キョコロヒー」が詰まっててワクワクする。サッカーを一般常識程度は知ってるけど特に興味はなさそうなヒコロヒーとサッカーを全く知らなさそうな齊藤京子にゲストがサッカーをお笑いに喩えながら紹介してるはずが、まさかのニッチローで話が広がってしまう。わざわざゲストで来たメンバーのトークを遮ってまで言うことか?

 代表選手のVTRコメントがやけに豪華な上、なぜか番組側からゲストにお礼を言う体(てい)になっており、番組全体でボケても「おいおい!」とツッコんでくれるカゲとらせいやへの信頼を感じる。

 影山優佳による因縁のオフサイド解説は、「待ち伏せ禁止」という軸はわかるけど肝心の「何をもって待ち伏せとするか(ディフェンスラインと攻撃側の選手、パスを出すタイミングの関係)」に触れられてなかったので、これを京子が理解するまでは個人的にリベンジ成功と言いたくない。


 

『THE TIME,』(11/22)


 松田好花がレギュラーになって見始めてから1番おもしろかった。テイラー・スウィフトの話題から、We Are Never Ever Getting Back Togetherをアカペラで歌い出し、結局CMに行くまで天気予報中も歌い続ける。サビが終わって一瞬の間ののちAメロが始まったところで朝っぱらから大笑いしてしまった。中継企画ではキョコロヒーに登場した双子同士が結婚した夫婦が出演していたり、「納豆は皿に移してかき混ぜる」の呪文や、いい夫婦の日の話題も楽しかった。安住紳一郎も言ってたけど、安住及び番組のこなし方が掴めてきた?最後にラヴィットの麒麟川島からもいいパスが来てて、とてもおもしろかったです。

  

 

プレバト!!』(11/24)

 

 加藤史帆高瀬愛奈出演。それぞれ水彩画と俳句に挑戦。

 まずはかとしが水彩画査定で才能アリの2位。かとしといえば劇画タッチの似顔絵で知られるように絵の実力は折り紙付きだし、プレバトでもアート系で結果残してるし、今回の水彩画もすごくうまかった。描いた風景が「神宮外苑の銀杏並木から降り注ぐ木漏れ日を見上げる」構図なのは「乃木坂にあこがれてオーディションを受け、のちに"日向"坂としてデビューするアイドル」が描く絵として文脈ありすぎて最高だ(銀杏が欅だったらなお文句なし)。

 次は俳句のまなふぃで、「冬銀河 打ち上げピザは ナポリ風」という句がこちらも才能アリの1位。初見からジワジワと良さが増してくるいい句だと思う。シンプルな対比が軸なので「外の寒さから身を守ってくれる周囲の温かみ」みたいなポジティブな方向にも読めるし、「明るくて楽しい場所のいるはずなのに、その外側に広がる孤独に思いを馳せてしまう」みたいなちょっとブルーな方向にも読める。余計な擬人化や比喩を使わずに実感を伴った情景を詠む難しさが才能ナシ3,4位の句を見たらよくわかるので、まなふぃの句が添削なしなこはなかなかすごい。

 すくすく育ってもう一回くらい出演してほしい〜って、まなふぃとかとしには是非特待生を目指してほしいところではあるが、正直今のプレバトの俳句と水彩画は特待生の層が厚すぎてこれから入っていくのはかなり厳しいんだよな。でもこうやって結果を残すことで個人としてもグループとしても次につながっていくだろうからものすごく価値があるなこのコンビでもっともっと出てほしい。日向坂には俳句で佐々木久美、アート系で金村美玖も才能アリ経験者なので、どうぞまたよろしくお願いします。

 


その他のテレビ、ラジオ、配信

 

『日向坂高校放送部』(11/19)

 以前からこのラジでもほっとひといきでも触れられていた松田とみーぱんのキックボクシング体験およびミホワタナベも含めた99年組での食事の報告があった。詳しい内容は聞けなくても報告だけでニッコリしてしまう話だ。

 後半は久しぶりのコーナー。普段コーナーをなかなかしないラジオなので、もっとやればいいのにとも思うときもありつつ、やったらやったでこのくらいのペースでいいかなとも思う。むしろマ・このかのコーナーをメール案でもサトミツ考案でもいいから四半期に一度くらいやってほしい。


『日向坂46の「ひ」』(11/20)

 丹生明里、濱岸ひより担当回。丹生ちゃんに対してのみ、顔を見ると「ふん!」と言うノリがあるひよたん。ひよたんってその人としてか通じないノリを全メンバー分持ってそう。生ひなリハが修学旅行気分の深夜テンションで死ぬほど楽しくて、生配信終わりみんなで鬼ごっこをして、帰り道に「日向坂、いいなあ」って思えた、という話を2人でしてたんだけど、なにそれ。最高のグループすぎるでしょ。でっかい太文字の「青春」すぎるでしょ。

 

『ほっとひといき』(11/25)

影山優佳担当回で、櫻坂46守屋麗奈がゲスト出演。グループ加入時期と年齢が捻れており、普段のキャラも対照的な2人の会話はおもしろかった。今まで勝手にれなぁのことを櫻坂の河田陽菜的な人だと思ってたんだけど、河田よりハキハキしててしっかりしてるというか、河田の方が3倍くらい適当。当然できるものとして出した8×9のパスを完全スルーするれなぁはさすが。ただ、ゲストが来て影ちゃんの立板に水の喋りに感嘆するくだりはもういらないかな…


『余計な事までやりましょう』(11/25)

 金村美玖担当回、オープニングおよびエンディングのフリートーク、ハガキトークがおもしろくて、もうちょいコーナー縮小してもいいんじゃないかと思てきた。とくに最近のおすしはフリートークに磨きがかかってる感じがあるのでもっと聞きたい。

 

『朝メシまで。』(11/19)

 齊藤京子出演なので見たけど、ドキュメンタリーとしておもしろい番組。文字通り日の当たらない仕事をしてる人に密着して、食事と朝日で終わるっていう構成がなんともじんわりきて良い。


『有吉ぃぃeeeee!』(11/20)

 佐々木久美出演、ぐにゃぐにゃのキャラクターを操作してバトルする「ギャングビースト」をプレイ。キャプテンはガヤのタイミングがうまいし、何より声が通る。焼肉の食レポで「炭の香り」のワードが出てくるあたりに凄みを感じる。齊藤京子とは違う。途中の女子プロレスラー大喜利が始まったときに全く手が出せなかったけど、唯一来たパスを逃さなかったのはさすが。


有吉ゼミ』(11/21)

 佐々木美玲出演、激辛グルメ完食に挑戦。前回出演時に続いて今回も完食したのはすごいと思ったけど、個人的にはこの手の激辛ものの見方がわからない。少しずつ年を重ねるにつれて子どもの頃は良さがわからなかったものを素直にいいなあと思えたりすることが増えたけど、テレビの激辛はいまだに何がおもしろいのかわからない。大食いはまだ「おお〜」とか言いながらなんか見ちゃう気持ちもある。でも激辛は見ててもしんどそうなだけだし羨ましくもないし「応援」したいとも感じないし、テレビで見てもただただ戸惑ってしまう。


チョコプランナー』(11/21)

 キングオブコントチャンピオン芸人の「ネタ書いてない方」が審査員を務める賞レースをチョコプラと一緒に見るゲストとして森本茉莉が出演。出番はほとんどなかったけど、今年のキングオブコントを見てないこととそのあとの言い訳が変だったことだけ印象に残った。

 

『テレ東音楽祭 2022冬』(11/23)

 「月と星が踊るMidnight」のパフォーマンス。セットの雰囲気と衣装が合ってない以外は特に可もなく不可もなく。個人的な見方として、丹生ちゃんが裏センターにいてこそ完成する曲なんだなぁとか思った。あと齊藤京子がテレ東なのにキョコロヒーポーズしてました。

 

 

 ちなみに影山優佳はW杯中継にゲストで出まくっている。日本勝利後にアベマを見てたら、他の出演者と同じように日本の勝利にはしゃぎつつ、後半はスタジオで一番冷静に試合の分析と次の対戦相手の情報を話していて、かつその役割に誰も違和感を感じていないのがすごい。

 

【11/13-19】日向坂46ダイアリー#20

 

 11月13日から19日までに日向坂46が出演した番組の感想です。今週は水曜日に第73回紅白歌合戦の出場者が発表され、日向坂46の出演も決定しました。それに伴ってメンバーがブログにて、出場の報告とともに「今年もあと少し頑張ります」的なことを書いており、ベタに一年が過ぎる速さを感じています。昔から年の瀬のちょっと世間がふわふわしてくる雰囲気は大好きで、とくにクリスマスが終わった後のもう大晦日と正月が目と鼻の先にある数日が好きです。普段から土日の休みより金曜日の夜の方がワクワクして好きなのと通じているのかも。

 それはさておき、正直日向坂46の紅白出場に関してここまでドキドキすると思わなかったし(紅白の“当落”が気になるという意味でも、日向坂がその当落線上にいるという意味でも)、櫻坂46が出場しないこと鑑みると後者も杞憂ではなかったのだな。はっきり言うと、日向坂のシングル2曲より櫻坂の『摩擦係数』の方が曲もパフォーマンスも良かったと個人的に思ってるので複雑。そう考えると日向坂は今年リリースの曲じゃなくてキュンとかアザカワを披露するのかも。何はともあれ、紅白だけでなくベストアーティストやテレ東音楽祭の出演も発表されているのでワクワクしっぱなしです。日向坂を好きになってからはじめての年末年始なので、ハードディスクが許す限り録画して見まくるつもり。

 

 

『日向坂で会いましょう』(11/13)


 「メンバー愛が強いのは誰だ!秋のG1 日向坂ダービー2022①」。去年の秋、今年の春に続いて3回目の開催となる。前回まで単勝を当てたらコイン1枚もらえるだけのシステムだったのが、今回から賭けのシステムにややリアリティが増したおかげで全体的な見やすさも増したと思う。カス川のオッズ付け自体が正当がどうかはともかく、春日のメンバーの捉え方を知れるという意味でおもしろい。

 毎回パドックでかかりまくってトップバッターで失格かます富田鈴花は本当にひなあいに欠かせない存在だと感じさせられる。森本茉莉のグルグルバットも一連の流れで笑いをいくつも作っていて「恐ろしい子…!」ってなりました。単にミラクルを起こすとかいう部分もあるけど、フリ落ちがちゃんとしてるのが強み。これができるってことは外番組でも通用する。

 ノーリアクションダービーでは、春日の外番組成果を取り入れつつ(サンプリング番組)、リアクション女王丹生と広義の"泥棒"(不正や嘘つきも含む)河田が本領発揮していた。

 先日のクイズバトルで丹生ちゃんクイズを外し、高校球児泣きをした金村美玖に影山優佳がちっちゃい声で「ごめんって」って言ってたのが良かったです。


 

『ひなちょいseason2』(11/13)


 佐々木久美による「ギネスを流行らせたい」。企画自体はかなり安パイだけど、そこそこ盛り上がる。こういうチャレンジ系の企画だと毎回富田鈴花がセンスを発揮するのに、周りの雰囲気が「すごい」じゃなくて「なんかおもしろい」になるのが彼女らしいなと思う。ひなあいのダービーで書いたこととも通じると思うけど。

 


『キョコロヒー』(11/14)


 ゲストで蛙亭イワクラを迎えて「言ってみたいセリフ劇場」。普段は言えないマナー違反に対する注意を強めに再現するところも良かったけど、最後にイワクラが言った「ヒコロヒーに屈しない齊藤京子」との評が的を射すぎてる。過去に戻れるならちゃんと勉強したい(4期生の宿題を見て「わからない」と思いたくないのが理由なのもおもしろいのだけど)、という会話の流れでヒコロヒーに「アホやもんなあ」と言い放たれても、文字通りうんともすんとも言わない齊藤京子。「そうなんですよ〜」とヘラヘラするでもなく「ちょっとそんなことないですよ〜!」とテレビ的なバトルにもしない、イジリをどのような形であれ受け入れようとせずただただ時が過ぎるのを待つあの姿勢を形容するのに「屈していない」という言葉は本当によくわかる。「屈していない」というのは、単にヒコロヒーのイジリを受け入れる/入れないだけでなく、周りの空気や読んだり「テレビ」のお約束を守るかみたいな話でもあるのだろう。より大きな存在に自分の感情を合わせにいかない、媚びない。

 キョコロニュースで報じられたヒコロヒーと番組Pの奇跡もすごく笑えた。知り合いの芸人オチかと思いきや番組のゴリゴリの内輪だった。

 生ひなリハ冒頭での京子ゲラ発動の真相は当日のレコメンを聴いてたので知っていたけど、あらためてイラストつきで解説されるとまだおもしろい。やっぱり佐々木久美って天才だな。佐々木久美の直前猛ダッシュがあったから雰囲気が軽くなって配信中にみんなが楽しくワチャワチャできてたのかと思うと頭が上がりません。



『ぴーすおぶけーき』(11/15)


 4話、今回のお悩み相談は「優柔不断」。上原先輩のキャラや立ち位置との絡め方は良かったと思うけど、相談者に対して「ありのままでいい」が答えになっているのはどうなのか。あくまで3人が提示するのではなく相談者の受け取り方なのでいいのかな、それでもドラマのメッセージとしてはかなりつまらないと思う。他の細かい描写でも「うーん」となるものがちょくちょくある。関西弁の扱いがちょっとムカつくし、中村氏のLINEの語尾の草もなんかやだし(脚本だと中村氏のセリフの語尾はほとんど草が生えているらしいが)。あと下田くんが良いこと言ってる間、中村氏はずーっと歌ってて、どういう扱いを受けてるんだと困惑もした。

 

 

Qさま!』(11/14)


 影山優佳出演、90年代のニュースからのクイズだったのだが、一番最初に脱落。なんか影ちゃんはQさまと相性悪いのか?そもそもテーマ自体が不利な気もするけど。

 


『ロコだけが知っている』(11/16)


 金村美玖出演。埼玉のグルメロケで出演してて、スタジオでそれを見てるのがサンドウィッチマン土田晃之だったんたけど、それぞれ呼び方が「金村さん」ではなく「美玖ちゃん」「金村」であることに距離の近さを感じた(2組ともけやき坂時代に番組MCだった)。若林がむしろ意識的に距離をとりがちなので、こうやってサラッと関係性を出してくれる番組を見るととてもホッコリする。

 


『歌のゴールデンヒット』(11/17)


 佐々木久美、齊藤京子出演。歴代女性歌手の「一番売れた歌」をCD・レコード売り上げ、ダウンロード回数、ストリーミング回数でポイント化し、1位から100位までを発表するという番組のスタジオゲスト。2人が話してるところだけつまんで見ようかと思ったらなんだかんだ番組自体おもしろくてかなり見てしまった。日向坂46も『キュン』でランクインしていたし(内田有紀がヒのポーズしたくれてた)、齊藤京子の『木綿のハンカチーフ』語りやアカペラ『異邦人』も聴けました。

 


その他のテレビ、ラジオ、配信


『日向坂46の「ひ」』(11/13)

 東村芽依・濱岸ひより担当回。全国ツアーと丸かぶりの放送だったのですが、ひよたんいわく「これをイヤホンで聴きながらライブ見てる猛者のためのラジオ」らしいです。

 

『ほっとひといき』(11/18)

 佐々木美玲回、このラジでもお馴染みの「キックボクシングしたい話」で「ジョブ!ストレート」「ジャブです」というやりとりしてて、99年生コンビのシンクロを感じた。

 

『余計な事までやりましょう』(11/18)

 金村美玖回、12月に発売が決まった写真集の話題で、決まった時の心境から撮影の話になり、金村が言った「いろんなカメラやレンズでも撮ってもらって」という言葉に「おっ」となる。アイドルの写真集について、本人がロケーションや衣装の話はしても撮影機材の話をするのは聞いたことがないので新鮮だった。他にもカメラが趣味の彼女らしい視点が話の端々に感じられておもしろかった。これから公開されるであろうインタビューも楽しみ。

 

 

『Happy Smile Tour 2022』雑感

 

 日向坂46の全国ツアーHappy Smile Tour 2022東京公演の2日目を配信で見たので、その感想をば。とりあえず頭から思ったことを書いていって、最後にまとめられれば。

 

 モニターに映る、小さな光が集まってできた大きな丸い光をフードを被ったメンバーが割るオープニングから始まる。アイドルとファンの共依存的な関係を歌ったMy fansを挟んでダンストラック。My fans は、共依存関係のに自覚的なところは良いと思うのだけど、その関係性の閉じ方についてあまりにも開き直りすぎててあんまり好きじゃない。にも関わらず、その「日向坂らしくなさ」ゆえに重宝されている感じがちょっともやもやする。「上から目線」だったらなんでもいいわけじゃない。フード付きのケープを脱ぎ捨て、ライブ定番で「日向坂らしい」曲のNo war in the future からのキツネ。

 最初のMCは、虫を優しく退場させるキャプテンのスマートさと「お、ひなのちゃんこっちですよ」が印象的。4期生が加入したにもかかわらず日向坂のエケチェンの座を全く譲る気がない。


 MCからダンストラック、そして「耳に落ちる涙」へのシームレスな移行が良い。ここらへんになってもまだスロースタートというか、しっとりした感じでのトーンが支配している。語り手が悲しみを堪える「耳に落ちる涙」から「君のため何ができるだろう」の流れも内容的にバッチリ。


 「僕なんか」をメインステージでフォーメーション作るだけじゃなく、花道でバラけて踊ってるのが今までのパフォーマンスと違う印象で良かった。カメラに抜かれた時に映ってるのが1人だけだと、歌詞の響き方が違う気がする。

 「僕なんか」が発表されたとき、復帰したての小坂がセンターだと分かって「なぜそんなに負担をかける?」と思ったけど、彼女の纏ってるオーラが色んな意味で異質すぎてセンターに置かざるを得なかったのも今では少しわかる(だからといって体調が蔑ろにされてはいけないが)。休養前から華がありすぎてセンター以外に置きづらい、シンメで組ませる人がいない人だったと思うんだけど、復帰後は特に小坂の周りだけ時間の流れ方が違うかったもんね。今はだいぶ馴染んだ気がする。

 そして、前々から思っていはいたけど、金村美玖が名実ともにその悩みを解消するレベルに達したことをこのライブで確信した。存在感や表現力で小坂と並んでも遜色ない。なんというか、自信と自覚がある。


 「飛行機雲が出来る理由」から「君しか勝たん」の流れが唐突。「君のため何ができるだろう」と「勝たん」でそれぞれハート柄の傘とニコちゃんの口を持って踊ってたけど、あんまり上手くいってなかった気がする。「何か手に持ってた」以上のものがない。


 そして待望の4期生。みんな完成度が高くて、ダンストラックからの「ブルベリー&ラズベリー」がちゃーんとカッコよく仕上がってたのがめっちゃよかった。ここを「かわいい」「頑張ってる」みたいな雰囲気で押し通さないでしっかり勝負してきたことにグッときた。ダンストラックは平岡が1番印象に残った。キレもあったし見せ方が綺麗。ドキュメンタリーでの号泣姿やひなあいでのガチガチぶりを見て岸のことを勝手に心配してたけど、まったく問題ないどころかウインクまで決めててすごいなと思った。

 その後のMCで4期生が1人ずつ自己紹介するなかで、小西夏菜実が手で524773と表そうとしたのが片手がマイクで埋まってたため524553になっちゃってたのは今後の課題。片手で7を表す方法を見つけるか、5本指に足す2本指を隣にいるメンバー(当面隣が多そうなのは岸)がサポートしてあげるか。4期生がハケたあとの佐々木久美の「言葉でラブは伝えていかないと」「言葉にしないとわかんないからさ」って言葉がジーンとくる。このくらいの言葉をサラッと出せるのが日向坂のキャプテン。


 この次からの衣装がめっちゃ好き。期別の色分けもかわいいし、かっこいい曲も盛り上がる曲も何にでも合う。8thシングルのユニット曲を経て3期生曲の「ゴーフルと君」。

 小道具としてお菓子作りの調理器具を持ってたけど、ゴーフルに家で手作りするイメージはない……それはともかく、3期生ってこんなに逞しかったっけ?となるようなめっちゃ良いパフォーマンスだった。とくにぱるは気合が入っていたように思える。ライブ全体の最後にハケるときも、みんなが口々に「ありがとう〜」「楽しかったよ〜」というなか、めちゃくちゃでかい声で「上の方まで見えてたよ」と聞こえてきて、誰かと思えばぱるだった。そういうタイプじゃないと思ってたからびっくり。金村美玖についても書いたけど、自覚みたいなものが感じられる(と思ってたら、4期生の加入で心境が変化したことをブログで書いてた)。

 

 小坂復帰後の「キュン」は全然印象が違う。そりゃまあデビュー曲なんだから当初から時間も経ってるし印象が変化するのは当然なんだけど、にしても「違うな」と思うし、すごく落ち着きがある。上に書いたように、小坂の纏ってるオーラが変わったから、それが曲全体のトーンすら変えている。個人的に好きじゃないシャバい歌詞からちょうど良い具合に距離が取れてるというか、聞きやすくなった。このパフォーマンスで「キュン」のことが好きになりました。


 「真夜中の懺悔大会」はキラーチューンだなあ。なっちょセンターってのが上手くハマってるのかも。合いの手や煽りを入れる余白もあるし、ダンスやメロディもキャッチーだし、とにかくライブで映える。

 「恋した魚は空を飛ぶ」の見せ方、なるほどその手があったか。フルで踊る5人と体調面で懸念がある2人で分かれてそれぞれ振り付けも違うんだけど、「歌詞の内容は意味不明だけど世界観だけはやたら強い」というこの曲に合ってる。今回に限らずこういう演出がもっと増えても良いなーと思った。


 「アディショナルタイム」と「ってか」をライブの「最高潮」に持ってくるの、わかる。曲自体への信頼もそうだし、金村美玖センター曲ってのも重要だと思う。

 そしてこれまでのシングルを、センター選出中心に振り返った映像ののち、「月と星が踊るMidnight」。裏センター丹生明里の意義がようやくわかってきたかも。「日向坂らしさ」の象徴としての丹生明里が裏センターにいて、日向坂が掲げる「ハッピーオーラ」との齟齬を抱えると齊藤京子がセンター。

 アンコール前最後が「知らないうちに愛されていた」。日向坂が次のジョイラとして育てていくのは「飛行機雲」じゃなくて「知らないうち」になんだなあ。

 

 アンコールを終えて、一番最後のお辞儀担当が渡辺莉奈で「おおっ」ってなった。最年少&五十音順最後なのである意味当然ではあるけど、なかなかの大役をサラッとこなしていてすごかった。胆座ってそう。

 

 ここまでライブ通して観ていくと、個人的に気になるのは「日向坂らしさ」の扱いで、とくに冒頭の一連と、小坂菜緒の存在がおもしろかった。 

 冒頭の「太陽」を割るイメージからの流れは、「日向坂らしさ」を内省的に鑑みた上でそれらを叩き割り、新しい「日向坂第2章」を示唆するようなシークエンスに感じられた。その宣言としてのMy fansだとしたら、あの使い方も納得できるかも。

 そして、今年の東京ドーム公演までの3年間、センターとして日向坂の「スタンダード」を作り続けてきた小坂菜緒が再び「キュン」や「キツネ」をパフォーマンスすることで、否が応でもその変化を感じざるを得ないし、金村美玖のセンター曲を経て齊藤京子センターの最新曲までつながる流れはその変化をより推し進めようとする意思の表れに思える。

 ここまで何回も「日向坂らしさ」だのなんだの言ってるのはしつこい気もするしこじつけな気もする。でも、何もかもが「キャラクター」化されていくなかで「らしさ」と「リアル」のぶつかり合いや混ざり合いがアイドルを追いかける上での楽しさだと自分は思うので、これからもそんなふうに見ていきたい。とりあえず「お、ひなのちゃんはこっちですよ」目当てで来週のリピート配信もみたいと思います。

 

 

 

【11/6-12】今週の日向坂46出演番組#19

 

 11月6日から12日までの日向坂46出演番組の感想です。早く4期生の体力測定企画が見たい。

 

 

『日向坂で会いましょう』(11/6)


 ひなあい初登場の4期生紹介企画「オードリーさん、ぜひ会ってほしい後輩たちがいるんです!②」。先週と同じく先輩メンバー3人がそれぞれ4期生2人ずつ紹介していく。

 まずは髙橋未来虹が紹介する山下葉留花と平尾帆夏。

 山下葉留花はなかなか達者そう。レイザーラモンRGかのような三線芸は、(往々にして演技や再現で変にボケて主役のメンバー潰しを行う)春日潰しになっていた。元会社員という経験はバイト経験すらほとんどないメンバーたちの中でかなりのストロングポイント。トークや特技披露も堂々としてて、これはバラエティでかなり活躍しそう。

 平尾帆夏のキャッチコピー「鳥取砂丘からおひさまに向かって〜ひら砲!!」は、山口陽世と鳥取出身でかぶり、名字の「平」で平岡海月とかぶり、下の名前の「帆夏」で岸帆夏とかぶっているなかで、名字と名前を縮めた「ひらほ」と組み合わせたキャッチーなワードを作ってきたのはすごい。若林との連携プレーは失敗してたけど、これからなんぼでも使えそう。提供裏で披露されていた運動音痴キャラもよし。濱岸ひより推しなのは、こないだラジオでひよたんが「ツアーに4期生が見学に来ていて、平尾帆夏ちゃんが推しメンタオルを持っていた」と話していたことの裏が取れた形。

 続いて加藤史帆が紹介する正源司陽子と藤嶌果歩。

 正源司陽子は天真爛漫さが存分に出てて、「チョコ好き!」とほっぺに指を当てるところだけで「母性」が止まらなくなるキャップとすーじーのリアクションが正源司陽子のキャラの最高の説明になっている。空手で春日を翻弄しながら笑ってる様子がすごく良い。犬の鳴き声で春日をイジるくだりもあって、もしかしたらビジネスライバル候補の1人なのかも。「特技:匂いで4期生の持ち主当て」とあるが、この手の特技は期生に1人はいるのかもしれない。ドキュメンタリーで披露していたフルートや虫好きキャラをまだ温存しており、これからもまだまだ楽しみ。

 藤嶌果歩はオードリー2人のあだ名のつけ方が絶妙で、ドキュメンタリーでの「オコメツイテルヨ」含め、もしかしたら2代目天才大喜利少女…?(尊敬する人が松本人志なのもポイント高い)。若林のあだ名でラップをチョイスするあたりがなかなかの技(平尾がアンケートでポメラニアンと答えてたのも好き)。キャッチコピー「のんびり北からかほりん降臨」も、実はあだ名、出身地、性格が詰まっている上に韻まで踏んでいて完成度高し。

 最後は濱岸ひよりが紹介する宮地すみれと竹内希来里。

 宮地すみれのキャッチコピー「スマイル、スマイル、スマイル…スミレ、スミレ、スミレ、スミレ!すみれの虜になっちゃった」は井口の「あなたは私を好きになーる」の再来を感じた。バトントワリングはそれだけで周りが感嘆する系のわかりやすくて良い特技だと思うのだけど、それでもなお少しでもおもしろくしようとして「男友達だから」の天丼をする姿勢、日向坂のがむしゃら感をすでに纏っていてグッとくる。「理解されない私だけが好きなこと:小西夏菜実の左肩」なのは、ブログで「誰かにくっつくのが好き」書いてたことの裏がとれた形。

 竹内希来里のキャッチコピー「あなたの元にきらりんT細胞」、パンデミックが起きてワクチンだの免疫だのを目にしたり耳にする機会が多いこのご時世に「キラーT細胞」にかけたキャッチコピーをもってくるセンスよ。これだけで多くの人とは違ったアンテナを持ってるのがわかる。4期生紹介企画を通して見たとき、待機中の4期生が1番笑ってたのがロシアンわさび寿司に挑むきらりんの「セーフ!」で、そこから彼女のキャラというかポジションがわかる気がする。

 声が小さいとか言葉を発しないとかではなく、ハキハキ喋ってるのに何言ってるかわからない人は日向坂で地味に初めてかもしれない。齊藤京子のそれとはまたちょっと違う、言葉遣いというよりはそもそもの感性が変なパターン。ロシアンわさび寿司の顔芸もわざとやってるのか寿司がデカすぎて困ってるのか判別不明、でもセーフの時の表情が抜群なのは変わらない。


 先週のひなあいの感想で、「1番イヤだったあだ名」をアンケートで聞くなと書いたんだけど、宮地と竹内はこれに触れられていて、なんなら定着する兆しすらあって複雑な気分。それぞれ外見や人格を揶揄するものではなさそうだし(竹内の説明もトランス状態でよくわからないし)、宮地の方は石塚からつけられたらしいし、まあいいのかな…ちょっとモヤるけど…

 4期生以外でよかったのは濱岸ひより。急遽の代打ということながら、そこら辺も含めて笑いにしつつ、かといってグダグダになって4期生の見せ場を邪魔することもなく、ナイスパフォーマンスだった。

 紹介企画の後には4期生曲『ブルーベリー&ラズベリー』のスタジオライブもあった。4期生の自己紹介という面でとても見やすくてかわいい振付になっているなと改めて感じる。ただ、おそらく口パクなのだろうけども、歌と口の動きがあまり当ていなくて、先輩メンバーのクォリティの高さも感じた。

 2週にわたって4期生紹介企画を見たわけだけど、彼女たちがここで披露したキャッチコピーや特技より、ちょっとした発言や仕草への周りオードリー先輩メンバー4期生の反応が、後々まで残る「キャラクター」を示唆してるんだろうなと感じた。何を披露するかというより、披露するにあたっての姿勢や、それが周りにどう受け入れられているか。

 

 

『ひなちょいseason2』(11/6)

 

 「アートを流行らせたい」2週目だけど、先週にも増してグダグダな雰囲気だった。アートの感覚、というか要領の良さを持っている人が金村しかいない上に金村プレゼンツでもないので金村が築いたのを4人が「ええい」と崩しちゃう感じ。それが「失敗」にもならず「なんかよくわかんないね」で終わっちゃうので、なかなかまとまりがない。絵画モノマネも個人技感があり、満足感は薄い。

 

 

CDTV ライブ! ライブ!』(11/7)

 

 『月と星が踊るMidnight』のパフォーマンスで、すごく良かった。まず大前提として他の番組では無いフルサイズ披露なのでその時点でかなりアドバンテージがあるのだが、カメラワークも照明もまとまっててフルサイズだけど全くダレない。いろんな歌番組で月星を披露してきたなかでも見たことない画がたくさんあったし、若干煽り気味の画角でも全体がごちゃついて見えないのはすごい。フルサイズのパフォーマンズだと、番組側がある程度自由に角度をつけた演出をした上で運営側の要請も満たせるのでいいこと尽くしな気がした。


『キョコロヒー』(11/7)


 先日のヒコロヒーのやりたいことロケに続いて今回は齊藤京子のやりたいことを叶えるロケ。彼女が尊敬する狩野英孝花やしき及び巣鴨地蔵通り商店街のロケ。オープニングから「狩野さんは神的存在です」という割に言動や振る舞いからリスペクトが1ミリも伝わってこないのが齊藤京子

 後半のキョコロ王様ゲーム(ある技を極めた各界の「王様」が3名登場し、それぞれが何の王様なのかを当てる)は、他のコーナーに対しても何回か言ってることではあるけど、「激レアさん」のリサーチで見つけたけど激レアさに出るほどではない人リサイクル企画感が強すぎる。 

 

 

『8th Single「月と星が踊るMidnight」ヒットキャンペーン!「日向坂で会いましょう」オリジナルワンカットMV完全版・限定公開』(11/8)

 

 タイトル通り、10/30放送の『日向坂で会いましょう』8thシングルヒットキャンペーン企画の未公開映像をYouTubeで配信したもの。個人的に、日向坂46が新規ファンを増やす上で『日向坂で会いましょう』に触れられる機会を増やすことがとても大事だと思ってるので、本編ではないにしても、こうやって未公開がYouTubeで見られるのはとても嬉しい。乃木坂、櫻坂は冠番組が無料配信されているのにも関わらず日向坂はそれがないし、かといって他のコンテンツ(ライブ映像やYouTubeオリジナル企画)などが分厚いわけでもないので、これを機にどんどん敷居を低くしてほしい。せめてひなちょいなんかが無料配信で見られれば新規の勧誘にピッタリだと思うんだけどなー。というわけで以下未公開映像で良かったところ。

・まりもとにだけ野キュンをイジられてイヤそうなぱる。個人的にも野キュン結構好きなのでもっと押し出して欲しいけど、これくらいの扱いがちょうどいいのかも

・まなふぃの斬られ声で腰砕けで笑う他メンバー。完全にモッツァレラチーズゲームからの流れ

・通しリハで3回チャレンジコーナー終了後のバラバラ具合。全員が自分のやるべきことを理解していないさまがワンカットでおさめられていた



 

その他のテレビ、ラジオ、配信

『Venue101』(11/5)

 『月と星が踊るMidnight』のパフォーマンスと、その前のトークコーナーにてメンバーの特技紹介。ひさびさに各メンバー鉄板の特技がものすごいスピードで披露されてて、その流れ作業感に笑ってしまう。かとしの似顔絵は相変わらず切れ味抜群で、どこに行ってもウケる、というかシンプルに似ているなと思った。まだまだ味するのに

 月星のパフォーマンスも安定したクォリティで満足。メンバーがグルグルと齋藤京子の周りを走り回るところとその時の齊藤京子の表情を強調したコントラストが映えていた。

 

『日向坂高校放送部』(11/5)

 ドラマの倍速視聴をめぐるエピソードは、親世代が子ども世代に呆れる話になりそうなところ、逆になっていておもしろかった。松田このは「めちゃくちゃ変なことに巻き込まれた話」とか「これは変だと世間を斬る話」とかじゃなく、日常のちょっとした疑問なんかを等身大で話すのがうまい。

 

『有吉ぃぃeeee』(11/6)

 丹生明里出演、安定感あるゲームプレイとリアクション女王っぷりを発揮してて、次週予告にビックリしてる表情が使われやすいタレントNo.1だと思う。この番組はレギュラー4人のボーイズクラブ内輪感が良くも悪くも軸なので、そこにノレる回は楽しいけどそこを我慢できない回もあるので、見るときにちょっと緊張してしまう。

 

『THE TIME,』(11/8)

 今週も相変わらず出番は少なかったけれど、朝出かける準備をしながらタワー・オブ・テラー落下好花を見れたので満足です。

 

ミラクル9』(11/9)

  影山優佳出演、裏被りの事情で3時間スペシャル前半のみの出演だった前回とは違い、2時間スペシャルにフル出演。もろもろ活躍していたし爪痕も残していたけど、『東大王』の方が相性良さそうに見えるのは自分だけだろうか。

 

 

 

 

『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』感想(ネタバレあり)

 

 『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』を見てきたので、ネタバレありの感想を。

 

 喪失を経験した人が経る長い長いプロセスを省かず、ある意味当たり前の悩みや葛藤をことを当たり前に描き切るのがまずよかった。多くの人が減点方式で見てしまうようなテーマに関してほとんど減点していない。それは要するにめちゃくちゃ丁寧で真摯だということ。

 ティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)をCGで蘇生させるのは論外としても、実は残してた手紙などもなく(強いて言えばエムバクがシュリを助けるように言われてた、とか?)、あくまでフッテージだけ、「あったもの」だけでやってるのにグッときた。子どもに関してもナキアのエンドゲーム不在の辻褄があったりして、そんなに嫌な感じじゃない。ラモンだの言う通り彼は死んでもどこかに行ってしまったわけではなく、かつてあったものは今もあるから、わざわざ後出しする必要ないんだろうな。そういう意味で、ティチャラの死についての話じゃなくて、ティチャラの死と向き合う人々の話、というか向き合うとか受け入れるよりもむしろティチャラの死と「付き合って生きていく」人の話になってるのがいい。あくまで生者の話。

 そういう意味ではネイモアも(最後にシュリがそうしたように一つの区切りはつけているものの)現在進行形で母親の死と付き合っている人で、単にスーパーパワーを持った大国の長という以上にブラックパンサーの似姿、鏡像。植民地主義をめぐる彼の西欧諸国及び世界全体への怒りがワカンダの孤立主義的な政治姿勢を揺り動かし、ひいてはシュリの喪失の経験やリリへのシンパシーへとつながっていくあたりが「個人的なことは政治的なこと」というスローガンを思い出したりした(これはフェミニズムのスローガンだけど)。

 なので王政の国同士の政治劇としてもスリリングというか、君主の個人的な感情と国家の命運がごっちゃになるからこそ戦争が起こったり起こりかけたりするんだけど、君主が自らの経験をより多くの人々の経験へと敷衍できるからこそ(シュリがネイモアに槍を突き立てながらのフラッシュバック、個人の体験が人々の体験へ、そしてタロカンからネイモアへ)、シュリとネイモア二人ともがそれぞれの国の民のために一線を引き、できるだけ自らの感情を疎かにしないままで妥協点を探ろうとするのがとても大人な決着だし、映画全体のテーマとしてもバッチリ合っている。

 ラモンダ/アンジェラ・バセットがとにかくすごくて、「私が全てを捧げてないとでも?」のセリフの説得力たるや。Everybody hurts 的な話を陳腐にならず表現するのって難しいと思うんだけど、ここでは納得せざるを得ない。

 タロカンの人々の雰囲気とかがアバターっぽいのに加えて、最後の海戦シーンはタイタニックっぽさもあったのでほぼキャメロン。

 ここどうかなーと思ったポイントは、まずシュリ&リリ奪還が簡単すぎる。いくらなんでもササっと入って非戦闘員っぽい侍女みたいな人を2人倒しただけで帰れるのはちょっと…あと、シュリとリリの関係性も特別に変なことそしているわけでもないけどうまく消化しきれてもないと思う。

 

【10/30-11/5】今週の日向坂46出演番組#18

 

  10月31日から11月5日までに放送された日向坂46出演番組の感想です。今週はとにかくひなあい4期生企画がすごかったので、それについてめっちゃ書いてます。歌番組での『月と星が踊るMidnight』パフォーマンスや、キョコロヒーなどについても。

 

 

『日向坂で会いましょう』(10/30)

 

 待望の4期生初登場で、1,2,3期メンバーから6人がそれぞれ4期生2人ずつのプロフィールを丸暗記し、オードリーと視聴者に紹介するという企画「オードリーさん、ぜひ会ってほしい後輩たちがいるんです!!」。正直、今年でいうとヒットキャンペーンご褒美ロケ企画並みに楽しくてワクワクした回だったので、感想も長めです。いつもは曲がりなりに書きたいことを絞って読みやすくしてるつもりなんですが、今回はいろんな細かいところまでダラダラと書いてます。

 まず企画の構成について、今までの紹介企画と同じように春日が4期生のプロフィールを丸暗記してほしい気持ちもあったのだが、オードリー、1,2,3期生、そして4期生の3者が2週というキツキツの尺で効果的に絡むためにはこのやり方がいいのかもしれないと思った。また、12人を紹介するには2週は全く足りないのだが、ちょっと早すぎるくらいのテンポ感で余計なモノを極限までカットして見所を詰め込まないと生まれないグルーブもあり、この感覚が最近のひなあいの持ち味になっているなと。ハッキリ言って撮りすぎの素材を生かせてないところも多々あると思うのだが、ひなあいは編集を楽しむ番組でもあるので、これはこれでよしとしている。

 そして紹介スタートの前、「いつか卒業するから紹介しないでほしい」と話す若林に「始まらなければ終わらない」とガヤを入れるキャプテン。じゃないとオードリーの余韻が漂うなか、確実にくる終わりを見据えながら始まるヒリヒリを感じつつ、「いい番組をつくってこう」とする演者の姿勢に観ている側もドキドキワクワクする。


 そしてついに4期生紹介スタート。担当する先輩は富田鈴花で、石塚瑶季と清水理央。

 トップバッターは石塚瑶季。呼ばれたいあだ名のひとつが「2代目パリピちゃん」であるたまちゃんが初代パリピとしてすーじーだけじゃなくおたけを挙げてるのが、けやかけから見てるガチ勢感出てて良い。パリピの道は険しそうだけど、富田と違って本物の根アカ感あるので、パリピの方に行くとしてもまた違った歩み方になりそう。好きな食べ物「ウニ、炭酸、ポテチ、キウイ」が偏食家っぽさある。

 2人目は清水理央。キャッチコピー「みんなを照らす おひさまスマイル」は、考えすぎて何周も何周もした結果奇妙な個性が滲み出ている他メンバーのキャッチコピーとは違って、驚くほど捻りがない。でも逆にそれが他にはない「王道」感を醸し出しており、ちゃんと差別化ができているのがおもしろい。なんというか、日向坂46の一員としてのキャラ付けにおいて真ん中すぎて誰もとってなかったところをとってるというか。それができるのはある意味「図太い」のかも。

 提供クレジット裏で大声の特技を披露していて、がな推し初回のキャプテンとかぶってるね。ただ内容は大喜利的にめっちゃおもしろいし、なんなら春日派アピールでもあったのかも。アンケートで春日につけるあだ名として『IKEA』と答えていて、もしかしたら清水にとって春日は「M-1でブレイクしたトゥースの人」じゃなくて「ヒルナンデスでイス壊した人」なのか?これがジェネレーションギャップ…?

 50音順で4期生1番の石塚と、紹介動画およびドキュメンタリー公開順1番の清水をひなあいでもトップバッターに持ってくるあたり、運営やひなあいスタッフの2人への信頼が見える気がする。確かに2人ともほどよい緊張感と初々しさを出しながらも明るい個性もちゃんと発揮していて、本当にすごいと思う。

 2人がそろって披露したチアダンスが結構雰囲気違ってて、プロ野球高校野球それぞれのチアの流派の違いがあるのか、おもしろかった。バッター役の春日が大爆笑をとるでもない絶妙に目が散るムーブをしててとても春日らしかったです。

 石塚と清水は2人とも運動が得意で明るくてチアダンスやってて、みたい具合にキャラも似てるのでライバル視しあう感じもわかる。そういえば日向坂にはメンバー間でのライバル関係みたいなのがなかったので(かとしとまなふぃの共演NGコンビはライバルって感じじゃないよなあ)、結構新鮮かもしれない。清水は何やらすごそうな賞ももらってたし、たまちゃんもドキュメンタリー見る感じ運動は得意そうなので、体力測定企画はかなり白熱しそう。

 

 次は佐々木久美が紹介する平岡海月と渡辺莉奈。

 平岡海月は最年長うんぬん関係なくとても落ち着きがあって、なおかつとても可愛らしい人だと思った。キャッチコピー「福井県から漂流してきました 福井県産クラゲ 平岡海月です」がとても好きなんだけど、後半に「福井県産」と入れるなら前半は「日本海から漂流してきました」とかのほうが良かったかもしれない。あと、日本海から東京って結構大変だね?東廻り航路?西廻り航路?もしかしたらここで言ってる漂流先は特定の場所というよりは「あなたの元に漂流してきました」的なものなのかもしれない。

 あと、ドキュメンタリーを見るに確固たる意志を持って日向坂に入ってきたであろうに、「気づいたらこの場所にいました」といったニュアンスがある「漂流」という言葉を使ってるのもおもしろい。かとしの似顔絵を踏まえてキャプテン似顔絵のホクロを強調するあたりおひさまなんだろうなーとわかる。

 渡辺莉奈も最年少だけど落ち着きが感じられて、怖いもの知らずの雰囲気がある。大人っぽいけど可愛らしさもある最年少キャラとして柿崎芽実と被って見える部分が個人的に多い。誰にも負けないことを聞かれて「若さですかね」と答えて爆笑をとっていたけど、良くも悪くも「13歳が言っている」というフィルターがかかっている状態だからこそここまでウケるわけで、このフィルターとの葛藤がこれからあるんだろうなと思う。同じくダントツ最年少で加入した上村ひなのの方は、もはやそういう「キャラ」を超えたところで個性を発揮している感がここ最近ある。「最年少」のラベルに折り合いをつけるのは時間がかかるし大変だろうけど、彼女にしか歩めない道であるとも思うのですごく楽しみだ。


 次の紹介担当は森本茉莉で、小西夏菜実と岸帆夏。

 小西夏菜実はキャッチコピーから独特の雰囲気をたたえていて、見れば見るほど興味が湧いてくる。キャッチコピーの由来も、呼ばれたいあだ名も、答えるときの間や言い方がいちいち可笑しくてクセになる。特技「窓拭きのモノマネ」も動きのマネかと思ったらまさかの音マネで、披露もノーモーションすぎて大笑いした。アンケートの「苦手なモノ・コト」欄に噴水と滝が書いてるのも気になる。動いている水が苦手なのか…?


 岸帆夏は登場した瞬間、今からデスゲームに挑むみたいな顔してた。見るからにガチガチの岸に皆が「大丈夫!」と声をかけ、若林の「ゆっくりでいいよ!自分のペースでいこう」の「こ」に被りながらキャッチコピーを披露していたので、本当に周りの声が耳に入らないくらい緊張していたんだろうな。

 若林「岸くんさあ」春日「それだと学(どきどきャンプ)になっちゃうのよ」ってくだり、がな推し初回の「おたけはさあ」「それだとジャンポケになっちゃうのよ」を思い出した。なんにせよ初回からいい感じのあだ名ができて喜ばしい。

 あと、まりもとの覚醒が継続中で、もはや他の人からのフリに応じてだけではなく自律的にボケてオトすので手がつけられない。表情豊かなので、4期生にフってその答えに驚くまりもとのようすでいろいろ伝わってくるのが素敵。まりもとへの若林のガヤがきくとし富田並みに強くてそこにも笑ってしまう。ぶりっこ虫食いでカメラに写り込んでるとき「どけおい」「影で言われてるぞ『どけおい』って」とかめちゃくちゃ乱暴に言われてて笑っちゃう。

 

 推しメンに佐々木久美、富田鈴花を挙げる人が新3期も含めて多いのが印象的なんだけど、単にこの2人の受け方が上手いからオンエアされてるだけなのかもしれない。にしてもこの2人は同性からの支持が強そうではある。

 清水理央がチャームポイントに挙げたタラコ唇や、小西がキャッチコピーに入れた524773など、本人が気に入ってない特徴などをあえて主張することでアイドルとしてやっていく、みたいなのが素直に気合い入ってるんだなと思いつつ、そこまでしなくてもいいのにとも感じる。他にもかとしは自分の喋り方が好きじゃないと何度か言ってるけど、そこが彼女の魅力だと言う人も多くいて、でも個人的には本人が好きじゃないと言っている特徴を他人が好きだと言ってしまうことに抵抗があるというか。難しい。

 4期生用の制服は、他のメンバーよりも年少感を出すためのデザインなのだろうけど、あのデカいワッペンとかはマヌケな感じも出しちゃってるので、上手くいってないと思う。

 ここまで最高に楽しかったのだけど、一つだけ文句を言うとしたらプロフィールアンケートの「一番嫌だったあだ名は?」って項目だけはやめてほしい。まだこれを1,2,3期に聞くならまだしも4期生のこれは本当に生々しくて悲しいし、笑いとして昇華されることもなく文字だけ出るのもしんどい。傷ついた記憶をこんな形で公にするべきじゃない。


 最後には『月と星が踊るMidnight』スタジオライブがあった。さすがの出来栄えで、それぞれの顔アップも全体の引き画もバランスが良くてとても見やすかった。フォーメーションが動いたら引く、動いてなかったら顔に寄る。天カメがスカートの広がり(円形フォーメーション)をしっかり捉えていたし、としぱんの間から手を伸ばす京子にグイッとよるところもかっこよかった。来週はブルラズのスタジオライブが期待できるかも。

 

 

『ひなちょいseason2』(10/30)

 

 佐々木美玲プレゼンツ「アートを流行らせたい」。まずは全員でアルコールアートに挑戦する。紙にインクを垂らした上からアルコールを垂らし、それにドライヤーで風を送ることでインクの模様が綺麗に広がるというアート。少しずつ細かく垂らす"才能アリ"金村に対抗して初手からインクをドバドバ垂らした丹生ちゃんと、それに「スプラトゥーンですか?塗り潰しても勝ちじゃないですよ?」とキレキレのツッコミをかますぱるがおもしろい。

 

『キョコロヒー』(10/31)


 ヒコロヒーの同居人・太陽の小町つるが街へいじるの武者修行に出る「街角いじわる つる散歩」、今回の舞台はバーレスク東京。前回のキャバクラに続いて、対象のいじわるがダンサー同士のものではなく、客からダンサーへのもの(もはやいじわるというよりはセクハラやカスハラ)なのが安心して見れる。ダンサーたちの容姿を貶する輩に「あのショー見てまだ顔のこと言えるんですか?」と返すのは秀逸なんだけど、そのあとの「ガールズバーに行けば?」は余計だった。ガールズバーで働く人なら容姿をイジってもいいわけじゃない。

 続いてはハリウッドスターから器の大きさを学ぶ。器の大きさは例に挙げられてたような金だけじゃないという京子の意見には賛成だけど、京子が言ってた笑顔でもないと思う。「笑顔と笑顔って、幸せな空間じゃないですか」と言ってるときの京子が潮紗理菜ぽかった。

 

 

『うたコン』(11/1)


 生オケとの相性は『僕なんか』の方が良かった気もするけど、ここでしか見れないパフォーマンスであるのは間違いない。

 演奏は良かったのだが、カメラワークはややのっぺりしていて、せっかくトークでスカートの広がりに触れていたのにそれがわかりにくかった。

 齊藤京子中森明菜十戒』カバーも気合入ってるのが伝わってきた。中森明菜のカバーはMTVのソロライブでもパフォーマンスしていたが、有観客で振り付けありでビッグバンドだと全然違う。齊藤京子の歌は日向坂がグループとして誇るストロングポイントの一つだと常々思っていたのだが、それを生かすためには全体曲の歌割りをイジるというよりは、ファーストテイクしかり歌番組でのソロ企画が1番効果的なのかもしれない。

 


『ぴーすおぶけーき』(11/1)


 お悩み解決はまあそこそこで、おバカ3人組が解決法を考え出すというよりはその生き様が解決法になる、みたいなのはわかるけど、その方向でどこまでいけるかな、とは思う。あと、下田くんが区役所で働いてることにびっくりした。てっきり何して生活しているのかわからない3人組だと思ってた。

 

 

M-ON SPECIAL「日向坂46」〜月と星が踊るMidnight〜』(11/3)

 

 佐々木美玲、河田陽菜、森本茉莉出演で、8thシングル発売記念の特番。先週スペシャでやってたような感じだけど、こちらもおもしろかった。ひなあいMV解説企画とほぼ同じ形式のMV解説コーナーではいろんな情報を知れたし(まりぃは撮影中お腹が痛くなって薬を飲んだのだが、薬が苦かったので水をがぶ飲みしたところ「撮影中極限まで喉の渇きを我慢していた女」扱いされたらしい)、絵しりとりコーナー、ドッキリなども楽しかった。トークもゲームもゆるゆるだったけど、そのゆるゆる具合が大変心地よかった。「ゆるゆる」だけど「グダグダ」にはなってなかった。

 

 

バズリズム02』(11/3)

 

 関東での放送から1週間遅れで鑑賞。ナレーションの曲紹介で「フォーメーションダンスに注目」と言ってた通り、全体のフォーメーションをちゃんと撮ってて、その分顔アップは少ないけど、それでも見どころたっぷりだった。普段ならなかなか映らないようなメンバーの「移動」がしつこいくらいに押さえられてて、こういうパフォーマンスに対して視点を決めた上でキチッと切り取る演出をもっと見たい。照明やセットは特に言及することなし。

 

 

ミュージックステーション』(11/4)

 

 前回出演時の『僕なんか』と同様にトップバッターでかつ何もセットが用意されてない"素"のスタジオでのパフォーマンスで、仕方ないけどもうちょいなんかあっても…と思ってしまう。他の歌番組だって特に曲のコンセプトに沿ったセットを建ててくれるわけじゃないんだけど、Mステは他の出演者が後ろにいる分セットがないと「そのへん」で歌ってる感が強くてとても殺風景に見える。カメラワークも焦点が定まらないどっちつかずな印象で、悪い意味で「普通」。照明もちょっと青すぎ&暗すぎに感じて、総じて好みではなかった。共演していたSixTONESやKing & Princeに話がフラれる回数が多く、羨ましかった。

 

 

その他のテレビ、ラジオ、配信


『日向坂高校放送部』(10/29)

 影山優佳が2回目のゲスト出演で、お互いレギュラーラジオ持ち同士ならではの会話がおもしろかった。このラジはどちらかというとフリートーク多めで、とくにカゲちゃんが来ると芯をくった話になりがち(そしてそれが聞きたい)なのだが、2人が話していたように、今度は松田がほっとひといきにゲスト出演して、コーナー多めではしゃぐところも聴いてみたい。

 

『レコメン』(11/1)

 加藤史帆出演、ゲストとして卒業を控えた櫻坂46のキャプテン菅井友香が来た。かとしが何を言っても優しく包み込んでくれるような菅井の雰囲気は日向坂にはあまりない感じでとてもおもしろかった。欅/けやき坂時代のユニット曲『猫の名前』に言及されてて、個人的にも好きな曲なので嬉しかった。

 

『Check!』(10/31-11/2)

 先週から引き続き、MRT宮崎放送の情報番組内で4期生のコメント動画が流れている。10月31日は正源司陽子と竹内希来里、11月1日は石塚瑶季、岸帆夏、平岡海月、11月2日は平尾帆夏、山下葉留花、渡辺莉奈。5日間を振り返ると宮地・藤嶌ペアの寸劇が印象的で、みんな大体ご飯の話をしてました。

 

『ほっとひといき』(11/4)

 影山優佳担当回に佐々木久美がゲストで登場の2週目、Audeeのアフタートークでキャップが「私とカゲってあんまりペアになんないじゃん、まわし同士だから」と言ってて、こういう言葉が目当てでラジオ聴いてるみたいなところあるなと思った。キャプテンの持ちギャグが減ってきたという話から、「もう大人だよ?同級生みんな結婚してるし」「第2波ってやつ?」「第1波ってことにしてよ〜」って会話も良い。さらっとこれが出てくる感じ。キャプテンはこのへんの力の抜き方がめちゃくちゃ大人だなと感じる。かと思いきや、モノマネは何でもできると豪語した挙句ラッコの声真似をさせられるキャプテンも良い。あと、なりきりコールセンターでキャプテンは「すごぉい、全部信じちゃう」と言いながら裏でもろもろをバカにしてたんじゃないかと思ってしまった

 

 


 金村美玖が11/1の「寿司の日」に行ったSHOWROOM配信で、告知をしながら「みんなチェックするの多くてすごいね」と言っていた。チェックされる側から見てもそう思うんだ…...上に感想を書いたもの以外も初耳学や沼ハマ、盛りラジオ、日向ひ、やる木、おたけのSHOWROOMなどがあったし、シングル期間でもあるのでそのプロモーションでのインタビュー記事や動画、それらと連携したSNSでの告知動画などもある。今はCoCo壱とのタイアップ中で、そのCMやTikTokの動画があって、小坂菜緒の関電のCMの動画もあって、しかも個人的に雑誌は追いかけるのをほぼ諦めているので把握しておらず、そのへんも含めるととんでもない数になる。非公式でもいいので日向坂46のメディア露出を網羅したサイトやTwitterアカウントはないのだろうか。