【2/26-3/11】「とびきりパッピー」日向坂46ダイアリー#35

 

 2月26日から3月11日までに放送された日向坂46出演番組や出来事の感想です。引っ越しでバタバタしていて先週は書いてないので、今回は2週分のなかから気になったものだけ書こうと思います。ひなあいの総集編、ひな誕祭決起会の「横浜聖地化」、このラジでの「外から見た日向坂が入ってきた」、余計な事までのストロング丹生明里、キョコロヒーWBC回について。

 

  • 『日向坂で会いましょう』(2/27、3/5)
  • 『おひさまとの「4回目のひな誕祭」決起会!』(3/1)
  • 『日向坂高校放送部』(3/4)
  • 『余計な事までやりましょう』(3/3)
  • 『キョコロヒー』(3/6)
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『エンパイア・オブ・ライト』感想(ネタバレあり)

 

 サム・メンデス監督『エンパイア・オブ・ライト』を見た。舞台は1980年代初め、イギリス南部にある映画館エンパイア劇場。ヒラリー(オリヴィア・コールマン)は精神的なトラウマを抱えながら統括マネージャーとして働いている。彼女は映画館で新たに働くこととなった青年スティーブン(マイケル・ウォード)と心を通わせていくが、二人の関係に変化が生じていき……

 

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 変わりつつあるイギリスの社会を背景にしつつ、主人公二人の内面と環境それぞれの厳しい現実、それが互いとの交流によって溶かされていくさまが「映画」という縦糸のもとで綺麗に丁寧に描かれており、とてもおもしろかった。ごく個人的な要約をすると、「マジでしんどい時は映画も観れない、でも前に進もうとするとき、映画はそこにいる」みたいな話でした。以下詳しい感想。

 

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【2/19-25】「あれはきっと紛れもなく、青春だったと思います。」日向坂46ダイアリー#34

 

 2月19日から25日までに放送された日向坂46の出演番組や出来事の感想です。

 

 

はじめ(そこさくヒット祈願での増本綺良の言葉)

 19日放送の『そこ曲がったら、櫻坂?』5thシングルヒット祈願にて、登山をする守屋麗奈へのビデオメッセージで増本綺良が言った言葉がとても印象に残っている。

麗奈さんを見て、同期として自分の可能性を信じることができたというか

頑張る麗奈さんを見て本当に刺激を受けてて

どんどん変わっていく姿を見て私も変われるかもしれないとか

 これは坂道研修生を経てグループに配属された同期に向けた言葉だけど、自分にとって「アイドルを応援する理由」そのものを言い表された気がする。ひたむきに何かに取り組む姿を見て「自分の可能性を信じることができ」る。「どんどん変わっていく姿を見て私も変われるかもしれない」と思える。

 


www.youtube.com

この動画の16:00あたり

『日向坂で会いましょう』(2/19)

 【カバンの中身チェック②】

 先週楽屋でチェックされたカバンのうち、特に気になるものをスタジオに持ってきて詳しくチェックする。特におもしろかったのは石塚瑶季で、富田鈴花への誕生日カヌレを暴露されて負け顔を披露することになるのだが、それによって富田鈴花イズムを継承しているのがなんともグッとくる。いくらなんでも封をした手紙を開けるのはないだろうという気持ちもあるし、「負け顔」を楽しんでいることにも少しやましい気持ちがあるのだが。

 正源司のカバンにメガネやくしが生身で入っていたのは、楽屋のテーブルに置いてたのをカバンの中身チェックだからとそのままカバンに突っ込まれたパターン?まりもとの大福もそのパターンではないかと踏んでいるのだけど、ポシェットに大福5個入ってる画がおもしろすぎるのでよしとします。

 岸帆夏のカバンは期待通り破天荒で、そこはかとなく「元祖激ヤバ」こと井口眞緒の香りがするのもわかる。

 山下葉留花と宮地すみれのカバンは変というほど変なものも入ってなく、あれだけ撮れ高があった1,2期生に比べるとやや四期生全体としておとなしめだったのかもしれない(まったく悪いことではないが)。途中で「メモ書き!破棄!石塚瑶鬼!」と「悪さかな」「毒虹」の系譜である裏キャラが誕生してたのは楽しかった。

 

『キョコロヒー』(2/20)

 錦鯉・渡辺による「ちょうどいいサウナ」を、めぐるロケ。孤独のグルメパロディで大笑いする齊藤京子を見てると、いずれ「錦鯉の渡辺さんは神的存在です」とか言い出すんじゃないかと思えてきた。にしても渡辺の「狙ってないのにおもしろいおじさん」感は貴重である。

 先日から話題になっている齊藤京子の嫌なギャルモノマネがどんどん洗練されてきているが、分野としてニッチすぎる気もする。もしかしたらスカッとジャパンで大ハマりするかもしれないが。あと、未公開にてヒコロヒーからまた別の嫌なギャルモノマネをリクエストされた京子が「できるか?」と聞かれて「私なんでもできるので」と答えてるのがおもしろかった。ドクターXのパチモンか。

 

『有吉クイズ』(2/21)

 齊藤京子出演、参加者4人のうち1人だけご飯を食べられないグルメ心理ゲームに参戦。どのゲームでもしっかり爪痕を残していた中で、一番いいなと思ったのはハズレの割り箸を引いた直後に「本当に赤いの一本だけですか?」のチェックをしたところ。あれをみて「めっちゃ『齊藤京子』だ」と思ったし、よくよく考えたらキョコロヒー以外でめっちゃ『齊藤京子』な瞬間ってあまり見れなかったりするので実は貴重なのかも。

 

『プレバト!』(2/23)

 加藤史帆出演、河原に転がってる石を拾って絵を描くストーンアートに挑戦。かとしのアートの実力はすでに知られており、毎回楽しいのだけど、今回は特におひさま的にとても楽しかった。細長い石にご存知の佐々木久美似顔絵を描いたのだが、ちゃんと愛を感じられるアートになっていてとても良かった。

 

『森本茉莉・山口陽世SHOWROOM』(2/23)

 生年月日が同じ同期2人によるSHOWROOM配信。とにかく森本茉莉のテンションが高く、「はしゃぎまくるまりぃ」と「横で苦笑するぱる」の画がたくさん見れたので楽しかった。


『ほっとひといき』(2/24)

  影山優佳佐々木美玲に代わって潮紗理菜がパーソナリティ。彼女の「声」という武器、ピュアすぎる内面が存分に生かされていたのではなかろうか。ほっとひといきは日向坂のラジオの中でもお笑い色がやや強めでネタメールが多く、それも悪くないのだけど、なっちょには本当に笑いとかではないラジオをきっちりやってほしい(そしてたまにこぼれでる生真面目すぎな一面で笑いたい)。

 また、影山優佳の卒業が発表されて、いずれはこのラジオも卒業すると思うのだが、その時どうなるかも気になる。みーぱんが今のように舞台やドラマの仕事をどんどんこなしていくならどうしてもスケジュールが合わなくなってパーソナリティがもう1人必要になるだろう。候補としては佐々木久美が強そう(W佐々木ラジオめちゃくちゃ良さそう)だけど、みーぱん固定で他は交代制でメンバーソロラジオお試し枠みたいになっても楽しいだろうし、なんにせよ想像が膨らむ。

 

おわり

 タイトルに引用したのは藤嶌果歩ブログでのおもてなし会の感想です。今週は四期生リレーブログのおもてなし会の感想を読みながら余韻に浸っていました。毎度のことながら、12日ごとに書かれるそれぞれのブログはどれも力が入っていて読み応え抜群で、そのなかでも個人的には平岡海月ブログが好きなのだけど、今週は藤嶌果歩のこの一言にノックアウトされました。

www.hinatazaka46.com

 

【2/12-18】「声デカ激ヤバコーディネーター」【日向坂46ダイアリー#33】

 

 2月12日から18日までの日向坂46出演番組や、イベントなどの感想です。今週は新3期生(a.k.a.たまぐち)の加入3周年記念日があったり、宮田愛萌のSHOWROOMがあったり、影山優佳の卒業発表があったり。これについては最後に少し書いてるけど、メンバーの卒業についての考えはやっぱりそう簡単にまとまらないので、とりあえず今の率直な気持ちだけ。

 2/12に開催された四期生おもてなし会の2日目を配信で見た感想はこちらに書きました。

nakiusagi.hatenablog.com

 

 

3期生加入3周年について

 上にも書いたように、髙橋未来虹、森本茉莉、山口陽世が、坂道合同オーディションに合格したのち坂道研修生を経て日向坂に配属されてから2月16日でちょうど3年になった。日向坂46の3期生は坂道全体で見ても人数が少なかったり加入のタイミングがコロナ禍とぶつかったりで、四期生がちょうど今やってるようなグループ伝統のあれこれに参加できなかったりしたわけだけど、そんななかでも存在感が日に日に増しているのを強く感じている。3期生4人の去年の目標は「強くなる」だったらしいけど、そのような目標に向かって進もうという意志を自分も感じた。髙橋未来虹は年始からブログで決意表明のような文章を書いていて、ひなあいなどでも今までよりも一歩踏み込んだ姿勢を個人的に感じる。森本茉莉は去年「激ヤバ」キャラで「覚醒」したわけだけど、それが単なる後づけではなく初期からまいていた種が花開いた結果であるのは確かだ。山口陽世は野球のピッチングを特技として推していたけど、それだけではなくルールを覚えて野球を見れるようになろうとしてて、そうなればサッカーにおける影山とまではいかなくても野球関連の番組やイベントに呼ばれる機会は増えるだろう。

 ここまで長々と個人的なたまぐちへの思いや考えを書いたけど、とにかくめちゃくちゃ期待していてワクワクしているのだと言いたい。それぞれ個人の活動としても、上村ひなのを含めた3期生4人としても、日向坂46の一員といてもこれからの3人がとても楽しみだ。

 

日向坂メンバーの休暇について

 この1,2週間、日向坂メンバーのインスタ見ると旅行していた人が多く、どうやらグループ単位でまとまった休みがあったっぽい。テレビの露出や曲のリリースなどメンバーの活動をたくさん見たい気持ちはあるが、こうやってしっかり休んでいることを知るのもめっちゃ嬉しい。麒麟川島が「芸人がタクシーのエピソードトークしかしなくなったら危険なサイン」って言ってたけど、アイドルも楽屋でのメンバー同士の話しかしなくなったらヤバいと思うので、こうやってインプットを増やして充電する時間は絶対に必要。「趣味」と「仕事」が一致していたり被っている人ならまだしも、そうでない人は仕事だけ詰めこんでいてもいろんなものが細って貧しくなっていくだけだと思うので。ただ、出不精でインドアな自分としては、休みがあるたびにどこかに出かける日向坂メンバーが眩しすぎたりもして、そういう時は齊藤京子や河田陽菜のように「マジで家出ずに何もしませんでした」派の人たちに勇気付けられたりもする。

 


『日向坂高校放送部』(2/11)

 森本茉莉ゲスト回。登場前のジングルからまりもとらしさ全開、天才式ストレス解消法として「『ストレェス!』と叫ぶ」ことを勧めていた。本編のトークも変で、ツアー中に寝坊してシャワー室を調べる話とかひなあいでも大ウケしそう。

 また最近のこのラジは、ひなこいアプリのアフタートークが20分弱あって本編並みでめちゃくちゃありがたい。今回のアフタートークでは、正月の3期生旅行でホテルの予約や乗り換えの下調べを率先して行うコーディネーターキャラ、ミーグリで周りからクレームが出るほどの声デカいキャラが、定着しつつある激ヤバキャラに加わって、松田がまりもとを「声デカ激ヤバコーディネーター」と呼んでいた。あまりにもガサツなあだ名だけど思わず笑ってしまった。


『日向坂で会いましょう』(2/12)

【カスちゃん生誕祭②&カバンの中身チェック①】

 先週から引き続きの春日誕生日企画で、戦闘中さながらカスちゃんの有り金争奪鬼ごっこ。見せ場を作ろうとする先輩を尻目にガチ逃げする四期生が素敵だ。カスちゃんのボールにしがみついて離さない河田陽菜、ヤバ兄ぃが刺股でカスちゃんを制圧している間に亀田棒でボールを弾く藤嶌果歩がハイライトです。

 そして後半は『ひらがな推し』時代に1,2期生でやった「カバンの中身チェック」を四期生に。当時の1,2期の反応に比べるとカバンの中身がチェックされると分かったとき、そして実際に自分のカバンをど変態リポーターにチェックされてるときの四期生の反応が薄く思えた。春日がカバンに顔突っ込んでも「キャー!!」じゃなくて「ああ……」なのがなんかおもしろい。正源司と岸が遊ぼうとしてたゲームはナンジャモンジャだと思われるが、それをオリジナルの絵でやろうとする根性がすごい。リアルな猫がプリントされた小物入れを見た春日「ニャア"ア"ア"ア"」若林「発情期の猫じゃないですか」平岡「やだぁー」。あと、「もちじゅう」が何かわかったら教えてください。


『ひなちょいseason2』(2/12)

 森本茉莉プレゼンツ「山梨を流行らせたい」

 森本茉莉念願の企画。「3期生加入3周年について」で書いたみたいに、これもまりもとが初期から撒いていた種が実ったやつ。先輩がうっすらまりもとをイジる雰囲気で進行しているのを見て、まりもとも信頼されているんだなあと勝手に感じてジーンとする。

 

『キョコロヒー』(2/13)

 目指せ!脱・話の腰折り女、ゴージャス京子、2人が初めて食事に行った話の3本立て。

 脱・腰折り女でヒコロヒーが言ってた通り、京子のおもしろさは腰の折り方の多彩さにあるので、佐藤栞里を目指しても良さが消えるだけなのである。「会話」そのものが腰折られる、脱臼される感覚を求めてキョコロヒーを見ているので、それが禁止された「虚無のキョコロヒー」が流れている時間が一周まわっておもしろい。

 齊藤京子の出演者写真がゴージャス京子になってたのは知らなかったけど、話としておもしろかった。それに、VTR終わりで「昔から芸能界に憧れがあって、自分の名前で検索するとこの方が出てきたので共演できて嬉しい」と京子が語っているのを聞いてちょっと感動した。ゴージャス京子が「娘みたい」って言ってたのにわざわざ「親戚みたい」と言い直して距離を取ろうとする発言で大笑いしたけど。

 キョコロヒー2人の食事会に関しては、行ってほしいような行ってほしくないような気持ちでいたのでなんか複雑。ただ話を聞くと通常の会話が成り立つような状況ではなかったらしく、「成立してるようでしてないトーク」ってそれキョコロヒーそのものじゃないか!プライベートでも鉤括弧付きの「キョコロヒー」になるんだ!と勝手に感動しました。

 

『THE TIME,』(2/14)

 松田好花出演、バレンタインということでチョコの話題。日向坂は今までバレンタインデーになると、各メンバーがそれぞれ個別に関係者へチョコを渡していたらしい。が、あんまりいくつも渡されても相手も困るだろうという話になり、メンバーでお金を出し合って関係者ごとにメンバー全員から一つチョコを渡す方針に今年から変わったと。

 そのやり方自体も良いと思うし、個人的にはその方針決定に至るまでの話し合いのようすがめちゃめちゃ気になる。どうやらお金を集める幹事はキャプテンがやったらしいのだが、そもそも誰がこの方式を提案してどのようなプロセスで決定になったのか、どうやってお金を集めて誰が実際にチョコを買いに行ったのかなどなど、二次創作的な想像力を刺激されるエピソードである。ひなあいの上半期ニュース企画でキャプテンが「みんなでお金出し合ってチョコ買ったんですけど、河田だけまだ払ってなくて…」とか聞きたいわあ。


『ほっとひといき』(2/17)

 影山優佳佐々木美玲に代わって潮紗理菜がパーソナリティをつとめ、櫻坂46大園玲がゲストで登場。2人がUFO話で意気投合するのはさすがに予想外だった。大園玲がナチュラルに潮紗理菜やリスナーをいじってる感じが新鮮で、この距離感は不思議だなと。なっちょの代打っぷりは見事だったけど、もっとアクセル踏み込んでいいのよ。来週も楽しみです。


『のびらじ』(2/13)

 金村美玖、髙橋未来虹が「鉄板トーク」に挑戦。全体的な印象として、髙橋未来虹のしゃべり方がキャプテンに似てきた気がした。「実はマイペースで妹気質だけどしっかりしゃべろうとしてる感」があるというか。今年の髙橋未来虹は今までと気合の入り方が違うと勝手に思っているので、記事の冒頭で書いたことも踏まえてこれからがすごく楽しみ。

 あと、後輩・髙橋未来虹が大喜利を無茶ぶりされてるのを「アハハハハ!」って高笑いする先輩・金村美玖が最近の金村っぽくてよかったです。

 

『宮田愛萌初小説集『きらきらし』発売記念SHOWROOM』(2/17)

 タイトル通り、『きらきらし』のプロモーション配信で、動く宮田愛萌はひなあい最後の挨拶以来。ただただ懐かしくて、もうこれが最後かなぁとか、もしかしたらまたこうやって生配信したりするのかなあとか。きらきらし読んだらまた感想書こう。

 

今週は他にも『楽しく学ぶ!世界動画ニュース』(2/11)、『ポツンと一軒家』(2/12)、『日曜日の初耳学』(2/12)、『ヒルナンデス!』(2/15)を見ました。

 

影山優佳の卒業について

 昨日本人のブログと公式サイトにて影山優佳の卒業が発表された。ブログに書かれていた卒業の理由を引用すると

理由といたしましては、

ライブ活動でのやりづらさや心理的ハードルを、持ち前の気合いや我慢強さでも乗り越えられないと感じるようになったことと、

それに伴って積み重なってしまった自己嫌悪を取っ払って、
明るく楽しく自分を生きるために、
新しい自分を見つけていく必要があると思ったこととがあります。

とのことである。

 耳の特性によってライブへの参加が困難であることは去年のひなクリ前のブログで公表していたけど、やはり日向坂メンバーにとってライブに参加できないのはとても苦しいことなのだろうと思う。要所要所で日向坂は「私たちが一番力を入れていて、ファンに一番見てほしいのはライブです」といった趣旨のメッセージを発信している。実際的・物理的にも、全メンバーが同じ時間に同じ空間で同じ目標に向かって活動するのはライブのリハーサルくらいだろうし、その場を共有できないのはグループの一員としてコミュニケーションの面で色々大変なのは容易に想像できる。

 それに、日向坂が全員仲良しでとても居心地がいいグループだからこそ、そんなメンバーに自分の体調のことで「気を遣わせている」と感じるのはとてもつらいだろう(実際に他のメンバーが気を遣っているかどうかではなく、「気を遣われている」と思わずにいられないということ)。

 もちろん影ちゃんの卒業は寂しいし、ブログには書かれていない「本当の心中」を推測したくなることもあるけど、そういうことじゃないよな。それに、ブログに綴られた「明るく楽しく生きるため」という言葉にはとても勇気をもらう。これは彼女がもっと自分を好きになるための決断なのだと思えばこの卒業をとても素直に受け入れられる気がする。

 

「支えてもらう大切さを知りました」〜日向坂46四期生「おもてなし会」感想

 

 2/11,12に開催された日向坂46四期生の「おもてなし会」、2日目を配信で見たので、その感想を箇条書きで。今日働きながらおもてなし会のことを思い出して、なんでおれこんなところにいるんだろうと思うくらい、見た人を素晴らしい場所へ連れていってくれるイベントだった。

 

自己紹介・特技紹介

 

・たまき、ボンバイエって、地味にめちゃくちゃすごいことしてない?巨人ファン→闘魂こめて燃える闘魂アントニオ猪木の連想ゲームでここまでたどり着けるのもそうだし、「語感が気持ちいい」くらいしか接点がないのに採用できるのもすごい。ひなあいでたまちゃんが何かした時にあの曲が流れそう


・たまき元気ノーテンキといういいキャッチコピーがすでにあるのに、まだ更に新しいのを用意してくるあたりの前のめりさ、アグレッシブさを好きにならざるを得ない


・岸帆夏の自己紹介入りからなぜコケているのか、なぜ足で拾うのか、などなどわからないことだらけな上に特技の内容が「体の柔らかさ」なので余計に「何を見せられてるんだろう」感が増してて、とにかく最高だった。特技自体はちゃんとすごいのもめっちゃおもしろかった


・きしほのの特技でバックステージかウケてるのめちゃくちゃわかる。みんなに愛されてそう


・「でも、こんなとこで私は泣いてるわけにはいかない」「サバイバーな一面」「『ダンゴム』まで言うので『シ』って言ってください」などなどパンチラインだらけ


・岸帆夏の挨拶「お疲れさまです」は実は誰もとってなかった、けどシンプルで分かりやすい挨拶なのでこれからも続けてほしい


・清水理央がSHOWROOMで永遠の白線の名前を出そうとしてソワソワしてたのはここで披露する予定だったから?


・竹内希来里のきらりんフォントを寡聞にして知らなかったのだけど、トータルでかわいいので問題はない


・平岡海月が「海に愛され海を愛した女の子」と言ったところで「そう、我こそはああああ〜!」ってなるのかと思ってドキドキした。最後の「平岡海月をよろしくお願いいたします」も選挙演説みたいでかわいかった


・宮地すみれ、甘えた感じの語尾の伸ばし方になんか聞き覚えあるなと思ってたんだけど、タラちゃんだ。マスオさんになんか言ってる時のタラちゃんでした


・山下葉留花の三線披露でついカスディ・マーキュリー登場を期待してしまった。ただNo Warの演奏はめちゃくちゃノリがよくてかなり楽しかった。SHOWROOMで弾き語りとかするようになりそう。一言目の挨拶では「シャチホコガール」、最後は「愛知県からシャチホコに乗ってきちゃった」だったので、シャチホコの扱いに若干迷走しているのかもしれない


・渡辺莉奈、毎回この手の全員披露系でアンカーながら毎回きっちり締めてくれる安定感。あいうえお作文もさることながら「りなにお任せあれ!」の決めセリフがとても良い。現用キャッチコピーの「りなのこと推してよかろうもん」は金村美玖の影響が強かったものの、「お任せあれ」はオリジナリティがある上に「最年少だけどしっかり者」のキャラにも合っててすごくいい(少年探偵団みがある)

 

・全体の傾向として、伝えたいことを詰め込みすぎくらいに披露する人と、ひとつにスッキリさせてる人に分かれるなと。単に伝えたいことがそれだけ多いということでもあるし、多いけどここでは絞ろうという見せ方の話でもある


・自己紹介あとのMCからおもてなし会終わるまでずっと思ってたけど、同期内の会話で出る平岡海月の訛りめちゃくちゃいい


・藤嶌果歩と正源司陽子の呼び名をめぐるやりとりがピュアすぎて眩しかった。あんな素直に「あっ、やっちまった」感出せる正源司と「ほんっとに、もう」感出せる藤嶌よ


伝統のパフォーマンス


ひらがなけやきがエンターテイメント集団を目指していた頃の名残。マーチングドラムとカラーガード


・清水は考えや感情がそのまま表情に出ちゃうタイプなのかもしれない。パフォーマンス中に切羽詰まった顔をしてるときも多かった


・対してひらほーはかなり堂々としてて、かほりんなんかも手元やばくても笑ってりゃなんとかなる感が滲み出てた


・この二つが終わったあとのダンストラックでりなし最後のキメ顔が超かっこよくてビビった。このダンストラックに限らず、四期生全体として表情の完成度がとても高い気がした(自分がダンスの良し悪しがあまりわからないのでそっちに目が行きがちなだけかもだけど)。ひらほーの笑顔とか、はるはるの微笑みとか、どのタイミングで誰がカメラに抜かれても誰も外してない

 

いきなり即興劇


・ペア分けの札を死ぬほど振ってビャンビャンさせる岸とこっそり止める清水。「折れちゃう」と小ちゃい声で注意してたのをマイクは拾ってました


・小西夏菜実が「ほんまめんどくさい、しんどい」と言いながらバキバキの目で腕ぶん回してやる気満々のくだり死ぬほどおもしろかった。まわりが「お、キレ気味だ」みたいな形で「やる気満々」を引き出すためのフリをしてたので、多分四期生の中でできあがってるくだりなんだろう。小西のダルそうなキャラにもあってるし、ひなあいでやってほしい


・即興劇たまちゃんずーりおペア、おそらくたまちゃん主導で、たまちゃんが展開を考えるのに必死なのに対しずーりおはわりとのびのび振る舞っていたのが印象的。こういうのを見ると平場でもMC役から解き放って自由にガヤ入れるのを見てみたいなと思う


・きしほのすみこペア、店員と客が遊園地に遊びに行くというやや無理があるシチュエーションを車屋さんのアイデアで切り抜けたはずが、ドS店員キャラのせいでリアリティラインぐだぐたになってしまうやつ。きしほのの暴走マイペースとすみこのおっとりマイペースが実は高相性だと気づきました


・こによーこペア、料理部の設定、ライバル高校の登場まではめっちゃ良かったのに、「よーこは空手やってるから」という山下葉留花のパスを生かせず。ライバルのシチューをぶちまける日向高校陰湿すぎる。この2人のシンキングタイム中に入りきらなかったきし砲を今度ちゃんと見たい


・即興芝居後に感想を話す箇所で、平岡海月が観ているこちら側がツッコミたかったところを的確にツッコんでくれてた(「吹替ってことだね」「試乗の設定が上手い」「『敵』の解釈が良い」)

 

私服ファッションショー


・山下葉留花の読み間違い「日常茶飯事(にちじょうちゃはんじ)」は、文字を見てない観客にも何をどう読み間違えたのかきっちり伝わる稀有な読み間違い。才能がある


・「私服ファッション」と言われるとなにかメンバーのセンスを直接ジャッジしてる気になって見ながら居心地が悪かったのだけど、メンバーセルフプロデュースのファッションショーと考えたら途端にわかるというか、この人はこういうのが好きで、こういう風に自分を見せたいのだなと受け取ればいいのだと気づいた。それにしてもファッションの知識があまりないのでわからないことだらけだが。ただ小西の服装はなんかカッコよかった。あとみっちゃんが持ってたのがクラッチバッグじゃなくて本だったのにビビった。単行本抱え歩くタイプの読書家


おもてなしミニライブ

 

・ブルラズは日向坂改名後の期生曲のなかでもトップクラスに良い曲だと思うし、曲としての耐用年数みたいなのも長いと思うので、これからが楽しみ。別離を歌った曲なのに希望に満ちている。それは歌詞そのものがというよりは、パフォーマンスしてる四期生たちが曲に希望を刻んでいるのだと思う。四期生ゆえのフレッシュさでもあるし、日向坂らしさってことでもあるのだろう


・ここからの全体曲代理センター選びが自分の好みすぎた


・しょげセンターのドレミは丹生ちゃんの曇りのない明るさよりはこさかなのちょっと切なさもあるドレミに寄っててめちゃくちゃ良かった


・キュンは藤嶌果歩がセンター。王道アイドル路線なんだよなあ。それも可愛らしい系というよりはちょっと少年みがある感じ。

 

・小西センターのこん好きは「わかるぅ〜〜」ってなりました。真顔が画になる人じゃないと務まらないやつ。眼差しに鋭さがないといけないやつ。そして自分はこの曲の振り付けがとても好きだと再確認した

 

・満を持しての青春の馬は清水理央センター。四期生からの思い入れの強さは度々語られていたけど、やはり鉤括弧付きの「日向坂」を体現する曲で、それが四期生によってまた読み替えられるさまに興奮した

 

・代理センターだけでなく、各曲の振り付けで印象的な箇所を誰が務めるかも楽しかった。こん好きでキャプテンと松田このがするバレエっぽいところは山下葉留花と渡辺莉奈。青春の馬のこさかな&ひよたんは清水理央と渡辺莉奈。渡辺莉奈はすでに四期生のなかでいろんなものを背負っている

 

・この代理センター話をするたび、全部の曲でセンターを務めて最適解を叩き出している小坂菜緒のえげつなさを実感する

 

・今回のミニライブで全員がフロントを経験したのは大きいのではなかろうか。前に誰もいない、背中でのみ他のメンバーを感じるポジションで何千人ものファンに正対する。こちらとしても前に出ることで発見できた新たな魅力も多かった

 

・普段20人ちょいのパフォーマンスばかり見てるので、12人がめちゃくちゃすっきり見えるというか、フォーメーションの変化や役割の違いがより詳しくわかる感じがあってそれも楽しかった

 

・このおもてなし会を通して、12人という数字の完璧さにほれぼれした。何をするにしても組み分けがしやすすぎるし、3-4-5のフォーメーションの美しさがダンチ

 

・このライブにおいてパフォーマンス面では一番印象に残ったのは平尾帆夏かもしれない。こんなに明るく朗らかで力強いのかと。ブルラズだとポジション的にちょっとわかりづらいのかもだけど、ドレミとかこん好きとかすごく良かった

 

・宮地すみれの憑依力、表現力も印象に残った。彼女がカメラに抜かれると見ているこちらがグワッと引き込まれるようなパワーがある

 

・キュンを披露したあとのMCで、サビ前の「かわいい」「好きだよ」を無茶振りしあう流れになり、りなしが「かわいい」と言ったあと山下葉留花が「ごちそうさまです」と言っていた。親衛隊が目を光らせていそう

 

・と言いつつ、そのりなしに無茶振りしたのが親衛隊長のみっちゃんだという事実、隊長自身が1番の渡辺莉奈推しだということが判明した


最後の挨拶

 

・岸帆夏のボロ泣き。大勢の人に見られている状況であそこまでボロボロ泣ける(感情を曝け出せる)のはすごくいいことだと思う

 

・平尾帆夏が語った渡邉美穂からの手紙にグッときた。あまり流暢には話せてなかったけど、日向坂という場所を築き上げきた人たちへの愛情をしっかりと感じた


・藤嶌果歩はダンスに苦手意識があったけど、おもてなし会でみんなとパフォーマンスしていくなかで「踊るって楽しいと心の底から思えた」と語っていて、それが聞けただけでこちらとしては文句ないです。以上です。

 

・渡辺莉奈の「支えてもらう大切さを知りました」。これまで悩みや弱さを外に出してなかったけど、おもてなし会のリハーサルを通して涙を流すこともあり、仲間に支えてもらうことの大切さを学んだと。弱さを見せないことが強さなのではなく、弱さを見せた上で差し伸ばされる手を受け入れることこそが強さなのだ。頭ではわかっているけどなかなか実践できないことを、経験をもとにした心中を語りながら多くの人に共有する(あまり言い過ぎたくないけど、これを14歳で言ってるのももちろん死ぬほどすごい)

 

・ジョイラ、日向坂46というグループのライブのアンコールとして完璧すぎる曲。

 

・四期生のMC、次から平岡海月に交代しても良さそう。りおたむは結構キャパい雰囲気出てた。全員わりとしゃべれるというか、即興芝居の合間のフリートークとかうますぎて引いたので、誰が務めてもうまくはいきそう。そのなかでも平岡海月は一個自分の意見を述べた上で他の人の意見まで引き出せるので最適じゃなかろうか。期別のリーダー的役割とMCがぴったり一致してる必要もないだろうし 

 

 

あらためて言うまでもなく、メンバー全員の個性が発揮された最高のイベントでした。元気もらいました。明日から頑張ります。

 

 

【2/5-11】「ひふが〜!」日向坂46ダイアリー#32


 2月5日から11日までの日向坂46出演番組や出来事の感想です。ひらがな推し時代の企画が四期生加入のタイミングで復活するのは嬉しいけど…な話、齊藤京子復帰のキョコロヒー、レコメンでの東村芽依モノマネ、四期生リレーSHOWROOMなどについて書いてます。

 

 

 はじめ(ひらがな推し時代の企画リバイバルについて)

 来週のひなあいは「カバンの中身チェック」らしいが、ひらがな推し初期に「アイドル番組」らしい企画(荷物チェック、料理、学力テスト)をまとめてやって以来、大型大喜利番組に舵を切っていたので、四期生の加入を機にそのあたりの企画がリバイバルするとしたら結構楽しみではある。学力テストは2年間隔で開催されてて今年の春くらいにその周期が来るので、四期生と影山優佳の実力が知れるという意味でも楽しみ。なんでもランキング、相関図作りも今やってもいいかもしれない。とかいいつつ、考えてみると「アイドルらしい」このあたりの企画は見ていて居心地悪くなることもよくるので実は微妙かもしれない……「カバンの中身チェック」は、どこまで「ガチ」なのかとか考えるとめちゃくちゃ心配になるし、プライバシーの暴露が笑いにつながる感じをどこまで享受していいのかわからない。また、料理や学力テストはどうしても「できない人を笑う」方向に傾きがちで、色々含めて「そういうものだ」と飲み込んでいいのかという葛藤がある。などと考えだすと色々モヤモヤするので、やっぱり大型大喜利番組としてこれからもストレートに笑いを届けてほしい。

 

『日向坂で会いましょう』(2/5)

春日俊彰 生誕44年記念!カスちゃんと一緒に遊びほうけよう!】

 春日誕生日企画で、春日世代のゲームに興じる回。世代間ギャップはありつつもキン肉マン回とは違って一応メンバーも参加できるようなゲームがたくさん用意されている。山口陽世の「ひふが〜!」にモッツァレラチーズゲームの時と同じバイブスを感じた。

 先日「上田晋也若林正恭撮れ高」にて、最近パチンコをやっている影響でアイドルへのツッコミが激しくなっていると若林が話していたが、今回の春日の「桃缶」のくだりもその影響なのかなと少し思った。若林はひなあいできちんと下ネタを避けているイメージがあるので、「桃缶」はけっこうギョッとしてしまった。でもまあKASUKEのパンツのくだりとかあったか……でも「桃缶」ほど露骨ではなかったよな……

 最近のひなあいは、3本撮りで2週企画には全員参加、1週企画は少人数というパターンなのかなと思っているのだが、これはなかなかいい気がする。これならひなあいらしい団体戦の強さと、そこで力を発揮しきれないメンバーへのフォーカスが両立できるし、番組のトーンの変化という意味でも申し分ない。

 

『ひなちょいseason2』(2/5)

 佐々木久美プレゼンツ【「ものまね」を流行らせたい!】

 先週に引き続き、プロのモノマネ芸人からモノマネを学び、さらにそれらを使っての2億4000万のモノマネメドレーを敢行。世界広しと言えどこれをやるアイドルは日向坂だけだろう。結果的にはなかなか難しそうではあった。ただ、キャプテンとすーじーに関しては自前だけで挑戦できるだけのレパートリーがあるので、今度また別の機会に挑戦してほしい。篠原涼子→花沢さん→音のソノリティ、みたいな。

 

『キョコロヒー』(2/6)

 新型コロナの罹患で2週休んでいた齊藤京子が復帰。言ってみたいセリフ選手権と休んでいた間のトークの二本立て。

 齊藤京子およびキョコロヒーともゆかりがある藤原紀香の夫・片岡愛之助が出演。キョコロヒーを見ているという話が出たとたん、ノータイムでヒコロヒーの毛布顔埋めを指摘したときの京子の目の輝きたるや。

 あらためて齊藤京子トークの変さを確認できた。普通のことを変な感じに話す齊藤京子、語彙力のせいで褒め言葉がなんか変な感じになる齊藤京子、牡蠣が美味しすぎて変なマウント取る齊藤京子。大変失礼な言い方になるが、齊藤京子はあまり語彙がない。なのにそのことに対して全く引け目を感じてなさそうなところがすごく良い。確かに「マジで」「すごい」「神」しか言ってないけど、本当にそうなんだから仕方ない、くらいの自信に満ちた表情で語られると、なんだか納得せざるを得ない気がしてくる。相変わらず何かにドハマりして、また2週間後にはそんなことなかったかのような顔をしているんだろうなと想像するのも楽しい。

 

『レコメン』(2/7)

 加藤史帆出演。かとしが東村芽依と散歩した話をしていたのだが、「もう2日くらいしたらすぐ行きたくなっちゃうねん」がおもしろすぎた。バッティングセンターに取り憑かれた女・東村芽依のセリフ(cv:加藤史帆)。その後にしてたモノマネも全部外してなくてずっと笑ってた。櫻坂の増本とのエピソードも、奇人すぎる。他グループの先輩にそこまでグイグイいけないだろ。


『四期生リレーSHOWROOM配信』(2/4-2/7)

 4日は平岡海月。下馬評通り、めちゃくちゃ落ち着いてリラックスした配信だった。平尾、山下含めた年長組は3人とも大人だけど、その中でも正統派お姉さんな平岡、ムードメーカーお姉さんな山下、まったり癒し系お姉さんな平尾でキャラクター分けができているのがすごい。たまちゃんのおとなしいキャラへの移行に伴って「ちょっとちょっと〜」と声を張り上げるみっちゃんを見てみたい。#海月のアクアリウ

 6日は岸帆夏。これまでの振る舞いからの印象や先に配信したメンバーの言葉から変わった人なんだろうなとは思っていたけど、ここまでとは思ってなかった。しょっぱなから異常に明るくて、SHOWROOMだからテンション上げてるのか、普段からこうなのか、前者だとしてもすごい。口調やスピード感から井口眞緒を連想するけど、常に天真爛漫でニコニコしてる雰囲気はは森本茉莉っぽい。常にこちらのタイミングを外してくる感じ。蝶になった宮地すみれとか真空ジェシカのボケみたいだった。#岸ほのぼのタイム

 7日は渡辺莉奈。五十音順だったはずの順番が前後し、めぐりめぐって誕生日当日の配信に。もうたくさん言われているけど、最年少の14歳らしからぬ落ち着きで、最初から最後までそつのない配信だった。まわりから「大人」と「エケチェン」という正反対の言葉を言われて引き裂かれないかが心配。#HappyBirthday渡辺莉奈

 リレー配信ラストの8日は平尾帆夏。配信を見ていると、賢くて真面目なところがよく伝わるけど、その一方で他の四期生からマイペースだとかちょっと天然だとか言われてるのもわかる。竹内とか岸みたいに発想が突飛なんじゃなく、そもそもの時間の流れ方がゆっくりなタイプ。でも頭の回転自体は早そうだし、言うことややることもちゃんとしてる。「ひら砲」は四期生キャッチコピーのなかで「524773」と並んで最もキャッチーだし、ブログのRPG風の締めも特徴的だし、帆船を模したサイン(名前の帆夏と掛かってる)もいいし、平尾帆夏ってアイデアが豊富。#ひら砲出動

 

『ほっとひといき』(2/10)

 影山優佳担当回。来週はスケジュールの都合で潮紗理菜がパーソナリティを務めるらしいのだが、Audeeのアフタートークでなっちょを推薦しており、このおかげなんだろうなという気がする。なんにせよ、影ちゃんの言う通り潮紗理菜がおもしろくないわけないので、めちゃくちゃ楽しみだ。商品紹介が得意だということからなっちょのことを「日向のアンミカ」と呼んでいたが、その席はキャプテンのもではないだろうか……

 

感情の爆発と連鎖~櫻坂46『Cool』

                       

 櫻坂46の5thシングル『桜月』に収録される共通カップリング曲『Cool』のMVが公開された。


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 表題曲でセンターに選ばれた守屋麗奈と同様、坂道研修生を経てグループに加入した2期生大園玲が『Cool』でセンターを務めている。自分はこの曲、というかMVがとても気に入った。『Cool』のMVでは、退屈な日常を過ごす大園玲の内面にある欲求や願望の発露が、状況を同じくする人たちのシンパシーを呼び、周囲の人を巻き込みながら自信と力を獲得していくようすが描かれていると思う。

 なので、なぜそう思ったのか、どう解釈したのかを詳しく書いていく。

 

 MVの舞台となるのは閉店後と思しき薄暗いダイナー。オープニング、大園玲をはじめとするメンバーはウェイトレスの制服を着て無表情に仕事をこなしている。客の残した食器を下げ、皿を洗い、床を磨く。ボックス席に座る大園が何度くじを引いても、書いてあるのは「平凡な1日」「今日も、昨日と変わらない1日」。そして、曲が始まると宇宙服に身を包んだもう1人の大園が現れる。彼女は無表情に並ぶメンバーたちの前を通りながらボックス席に座り、ウェイトレスの大園はそれをみてニコリと笑う。

 ここまでが曲の1番。まず印象的なのが、ダイナーに流れる空気の陰鬱さ、退屈そうでダルそうなようすのメンバーたちである。ここまでがメンバーたちにとっての「昨日と変わらない1日」を表しているとすれば、そこに現れる宇宙服姿の大園は、彼女自身にとってある種の願望、憧れのようなものなのだろう。

 

 2番に入ると、店に置いてあるテレビでカートゥーンが流れはじめ、大園以外のメンバーは興味深そうに画面を覗き込む。カートゥーンには宇宙飛行士が登場し、その背中から人ではない不思議な生き物たちがどんどん出てきて、最後には蝶が何匹も舞い出てくる。そしてシーンがカートゥーンから実写のダイナーに変わるのだが、さっきまでカートゥーンの中にいた蝶が舞っている。蝶を見た大園は席から飛び上り、机にぶつからんばかりの勢いで感情をあらわにしながらメンバーとともに激しく踊り出す。最後に客席でメンバーが勢ぞろいする。

 カートゥーンを見つめる大園以外のメンバーのショットは、大園自身の願望としての「宇宙飛行士」がカートゥーンになったことで、大園以外にも理解できるようになったということだろう。そして蝶がダイナーに現れる(現実に侵食してくる)と、大園玲が弾けるように踊りだし、メンバーたちも激しく踊り出す。蝶=カートゥーン内で描かれた宇宙飛行士(大園玲の分身)の内面だとするならば、全員が一斉に激しく踊りだすのではなく、大園が移動しながらその場その場にいるメンバーと踊る演出には大きな意味がある。大園玲のエモーション(=蝶の舞)が他者の感情を喚起しているということだから。感情は独立した動きとして表出するのではなく、人を媒介にしながら連鎖していくものなのだ。店内の照明もメンバーの感情に呼応するように明滅している。また、これらシークエンスでは、ダイナーの秩序を乱すような動きやポジショニングが意識的に行われている。たとえば、1番の最後で静かに客席についていたメンバーたちは、2番の最後ではテーブルの上に立っていたり、床に寝転んでいる。

 

 3番。メンバーの服装がおそろいのウェイトレスの制服から、それぞれの個性が出たスタイリング衣装になっている。整然としていた店内には緑が生い茂っている。ラスサビになると、メンバー全員が自信に満ち溢れた表情で踊り歌うシーン、同じセットながらウェイトレスの制服を着たままの大園が1人で悔しそうな表情をしながら歌うシーン、それらを画面越しに眺めながら楽しそうなようすのカートゥーンのキャラたちがカットバックされていく。

 自らの内面を解放したかのような色とりどりの衣装とセットの中で不敵に笑いながらメンバーたちがバチバチに踊るシーンはめちゃくちゃにカッコいい。そこにウェイトレス姿の大園がカットバックされることで、想像だけではない、現実での葛藤や戦いも垣間見える。2番における感情の爆発を経て、メンバーたちは自分のなりたい自分(「ああ
だから カッコつけさせてよ」)に変身し、自己を十全に表現するのだ。

 

 曲が終わると、満足気にくじを見る大園(文字は見えない、ウェイトレスの制服のまま)と、緑の生い茂った店内にいるアニメキャラクターたちのカットで終わる。

 ラスサビの光景はあくまで想像のなかでの出来事なのかもしれない。それでも想像が現実の自分を満たし、何かを変えることもある。そして、想像の中のキャラクターたちは生き続ける。

 

 ここまで曲全体を見てきたが、退屈な日常とまずとてもスタイリッシュで、そこからの感情の爆発がダンスと表情だけでなく、衣装とセットの変化という形で表れているのがとてもおもしろかった。さらに、大園玲のちょっと内向的で知的なところと、その裏にある無邪気でイタズラっぽい雰囲気がどちらも大変活かされていると思う。実写とカートゥーン入れ子になる複雑な構造は、彼女のこういった性質があってこそ説得力を保てているのだと思う。髪の毛を使った振り付けもすごく良い。両手でそれぞれ髪の毛を掴んでツインテールのような形にすることで、現実と虚構二項対立を表現していたりするのだろうか。

 また、歌詞に関して、男性の言い訳がましい自己憐憫が詰まった内容はお世辞にも良く出来ているとは言い難いが、「感情剥き出しのまま生きてきた」「ああ
だから カッコつけさせてよ」「まだ抵抗し続ける」など、ところどころ歌詞とMVの展開、振付がリンクしている箇所はあり、そこはとても良かった。いつまでも秋元康の歌詞のクォリティの低さに目をつぶって我慢しているのは耐え難いので、いい加減にしてほしいのだが。