【8/21-27】今週の日向坂46出演番組#8

 

 8/25にTokyofmにて放送されたラジオ番組『TOKYO SPEAKEASY』で、欅坂時代から櫻坂の曲のほとんどを、そして日向坂の曲も一部振り付けをしているダンサー・振付師のTAKAHIRO先生と、櫻坂46の田村保乃、藤吉夏鈴が話しているのを聴いたのだが、とても面白かった。各々のプライベートや近況の話から、それぞれが考える櫻坂のあり方の話へと繋がる流れだったのだが、そこでTAKAHIRO先生が話していた坂道論のようなものが興味深かった。

 TAKAHIRO先生が言っていたことをざっくり言うと、乃木坂が明日へと繋がるような理想や希望を、日向坂がある種の幻想、ファンタジーを歌っているのに対し、櫻坂が歌っているのは「リアリティ」だということである。欅坂時代は、社会との接触によって生まれる孤独や葛藤が個人の内面へと入り込むことで表現され、他者との触れ合いを拒絶する方向へと進んでいたのに対し、櫻坂はむしろ社会との摩擦を積極的に求めていくような、外へ外へ開けていく感覚があると。その感覚は実体を伴った手触りとつながっており、だからこそ櫻坂は「リアリティ」を表現していると言える(そしてファンタジーを表現する日向坂と対称となる)。

 この考え自体にはいろいろな意見があるだろうが、少なくとも自分は納得するところが多かった。また、単なる1人の櫻坂ファンではなく、彼の解釈がそのまま櫻坂のパフォーマンスに繋がる長年のコラボレーターの発言という意味でも大変面白かった。

 それでは今週の本文へ。ここには書いてないけど、HINAKOI FILMS第4弾の後日談とYouTubeの特番も良かったです。

 

 

 

 
『日向坂で会いましょう』8/21

 

 真夜中の懺悔大会2週目。メンバーの披露する懺悔の内容がどんどん弱くなっていくなか、反比例するかのようにエスカレートしていく春日の(懺悔室行きかどうかを決める)判定、そこで放り込まれる森本茉莉の強めの懺悔(子どもの頃兄の貯金箱からお小遣いを盗った)など、ややどっちらけの印象が終盤まで続いていた。しかし、懺悔が一通り終わり、(ひょうきん懺悔室をパロディした)懺悔室でのくだりが始まってからが面白かった。

 伝説的なお笑い番組の人気コーナーのオマージュとして、途中まではひょうきん懺悔室を踏襲した形で選ばれた普通に進んでいたのだが、3人目へと向かうところで裁断を下す神様役の春日こそ裁かれるべきだとなり、しかもその罪が「お笑いのセオリーをわかってない」であるところから流れが変わっていく。

 「お笑い」の仕組みをバラしながら(頭上にセットされる罰ゲーム用のタライと花吹雪も美術スタッフごと映しながら)どんどん往年の名コーナーを解体していくさまは見ていてとても楽しいし、それを「アイドル番組」の枠でやり切るあたり、やっぱりひなあいはすごいなと。

 単に他番組の企画をマネするのではなく、設定を借りた上で日向坂46によってしか出来ない形での解釈やパフォーマンスが乗っかっているから、おもしろいパロディになっているのだと思う。企画を実践する日向坂メンバーと仕切りの若林はもちろん、その間でプレイヤーとしてまじめに企画を遂行しようとする「モルモット芸人」としての春日の貢献度も計り知れない。
 

 


『ひなちょいseason2』8/21

 

  森本茉莉プレゼンツ「ボードゲームを流行らせたい」。もはや最近は1人のメンバーがそれぞれの好きなものをプレゼンするインフルエンサー養成番組ではなくなっているが、結局みんながわちゃわちゃゲームしてるのを見るのが一番楽しいので問題はない。やはり、進行の役割から解放されてのびのびとボケるキャプテンはめちゃくちゃおもしろい。

 

 

『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』8/22

 

 宇宙飛行士の野口聡一をゲストに迎えた宇宙の謎スペシャルで、影山優佳出演。随時下位の人間が脱落していくクイズで、惜しくも一番最初に脱落してしまったが、番組最初の問題を正解したインパクトは大きかったと思う。放送後に投稿されたインスタグラムでも悔しさを滲ませていた。クイズ番組に出始めでやたらとハードルを上げられてしまうけど、初出演でなかなか本来の力を発揮しきれなかったと感じてしまうであろう今の状況はきっとしんどいだろうと思う。またQさまに出る機会もあるだろうから、期待しています。

 


『THE突破ファイル』8/25

 

 金村美玖、上村ひなの出演。日向坂は突破ファイルみたいなクイズの形をした大喜利に関しては鍛えられていると思うんだけど、なかなか出番は少なかった。上村ひなののゆっくりハキハキした喋りだと、彼女がボケているということが伝わりにくいのかもしれない(天然だと思われがち?)。金村美玖がときどき繰り出す大型犬みたいな「ハッハッ」が好きです。

 


『小学5年生より賢いの?』8/26

 

 松田好花出演、日向坂46からは5人目の挑戦。日向坂の中では1期生の影山優佳がクイズキャラなので、挑戦前の煽りで「日向坂一賢い!」と言い切れずに「日向坂の才女」「頭の回転はNo. 1」みたいな言い方をしているのに微妙な工夫を感じた。

 これまでは2人1組での挑戦のところを今回は1人だけだったが、解答もそこに至るまでのプロセスもスムーズでとても見やすい。トークの端々から勉強してきた様子が伝わってきたし、きっと渡邉美穂にも相談したんだろうなあと感じた。最後は残念だったけど、この感じなら再挑戦もありそうだし、松田ともう1人のメンバーと2人で、あるいはまったく別のメンバー2人でのパターンもありそう。