【10/9-15】今週の日向坂46出演番組#15


 10月9日から15日までに日向坂46が出演した番組の感想です。4期生のドキュメンタリーの公開が水曜日から始まり、そちらに気を取られがちだけど、今週はレギュラー番組も外番組もなかなか見応えがあって、感想も長めです。

 

 

池上彰のニュースそうだったのか!!』(10/8)


 上村ひなの出演、令和の現在ではあり得ないような昭和の文化や風習を当時のニュースを交えながら紹介する内容。「平成生まれの若者代表」として「へえ〜知らなかったです」と言いながら驚く「役割」を上村はしっかり果たしていたが、もういい加減この役割を若い女性に担わすのはうんざりだと思った。せめてもう1人同年代の男性タレントが同じ役割でいるのならまだしも、「知らなかったです」と言う役割は2人とも女性。男性は知ってる側では知らない側。河田陽菜が出演した『日曜日の初耳学』(10/9)でも構図は同じようなものだった。

 日向坂46は若い女性アイドルグループなので、出演するバラエティ、とくに情報・教養系ではこのような役割にされがちで、本当に見ててうんざりする。滲み出る偏見と似たり寄ったりな内容に。

 そういう意味では、メンバーの影山優佳は従来の若い女性アイドル割り当てられていた「知らない側」ではなく「知ってる側」で活躍しているが、彼女個人の才能だよりになるんじゃなくて、構造として変えてほしいのだ。

 


『日向坂46の「ひ」』(10/9)


 加藤史帆と森本茉莉担当回。かとしがカゲの代理で『ほっとひといき』を担当して櫻坂46の田村保乃をゲストに迎えた回が衝撃的におもしろかったのだけど、それを彷彿とさせるような感じの楽しさだった。かとしは後輩の手をとって前を歩くんだけど、舗装された道を外れて脇にある茂みの中にガンガン入っていくから手を引かれている後輩がビビる、みたいなシーンがいい。自分から茂みに入ったくせに「ここどこ!?帰りたいんだけど!?」 と騒ぐところまで含めて楽しい。1,2期生は慣れてるから茂みに突っ込む前に軌道修正するけど3期生はそうはいかない。

 


FIFAワールドカップ64』(10/9)


 影山優佳出演。生放送でワールドカップに関するニュースを伝える部分と、日本代表ゴールキーパー権田修一へのインタビューのVTR。まず生放送をカゲちゃんがのまわすのだけど、とてつもない安定感があるのがすごい。そしてインタビューも普通におもしろくてちゃんと観てしまう。どれくらい構成に関わってるのかわらないけど、ゴールキーパーというポジションの新たな見方を知れたりして、いいインタビューだった。

 


『日向坂で会いましょう』(10/9)


 先週に続いて「世界一やりたい授業」の2週目。週またぎで授業した森本茉莉がまたもや大爆発していた。全力でプレゼンしつつ、最後はいい意味でまわりに委ねるような、ここまで自分がやればあとは周りの誰かがなんとかしてくれるだろう、みたいな信頼がいい循環を産んでいる。山王戦の三井状態。Awichの歌詞に口パクで合わせてたところで、茉莉式天才安眠法のリアリティがグッと増したのもよかった。ひなあいに月間MVP制度があったら9,10月は連続でまりもとが獲りそう。

 まりもとは10/10のSHOWROOM配信もめちゃくちゃおもしろかった。コメントの拾い方がうまいし、話の広げ方もセルフリアクションもまったく見飽きなくて、シンプルに話すのが上手だなと感じた。齊藤京子が「メンバー内のキョコロヒーブーム終わった」と発言していたことに触れて「終わってない!めっちゃ見てます!」と言っていたので、ぜひキョコロヒーに出演してヒコロヒーに「なんやこいつ」と言われてほしい。

 続く富田鈴花のドライブの魅力に関する授業はバラエティマナーを守った安全運転になっていて(嫌味とかではなく、素直にうまいなと思う)、大荒れ授業のあとをちゃんと整えていた。

 高瀬愛奈の関西弁授業は関西弁ネイティブとして楽しく見た。ひとくちに関西弁と言ってもいろいろなので何が「正解」かは簡単に判断できないけど、ぱるの「なんやなんや」は間違ってる。

 


『キョコロヒー』(10/10)


 月曜日のスーパーバラバラ大作戦枠で放送されている3番組の合体スペシャルで、定番コーナーのいじわる選手権にハマスカ放送部の2人が参加した。まずはいつまでたってもいじわるがうまくならないキョコロヒーの2人。いじわる選手権のキモは「いかにして相手を攻撃するか」と「いかにして『攻撃してません』という体(てい)を保つか」だと思うのだけど、そもそも攻撃できていない京子と攻撃していない体(てい)を保ててないヒコロヒーの点数が低いのは当然だと思う。その点ハマ・オカモト齋藤飛鳥はうまい。いじわるを言ってきた相手の言葉を反転させるという基本の型によって、攻撃しつつしてない体(てい)も保てている。ただ、このコーナーはキョコロヒーの2人が上手くならないからいいんだろうなーという気もする。齋藤飛鳥並みに強い人がいると2,3回で終わってそう。

 

 

ハマスカ放送部』(10/10)


 3番組合体スペシャルということで、キョコロヒーの2人が「局所的アーティストランキング」に参加してお題を出していた。齊藤京子が「転職活動している人に聞いた転職活動中に聞きたいアーティストランキング」を出したのだけど、彼女から「転職活動」という言葉が出てくると思ってなかったのでビックリした。

 未公開トークの方でも齊藤京子のボツ案として「普段は静かなのに文化祭のときだけ張り切る人がカラオケで歌うアーティストランキング」っていうのも出してて、「こういう人絶対クラスに1人はいて、絶対カラオケで熱唱するじゃないですか?」と言っててめちゃくちゃ笑った。そんな角度で物事見ている人だと思ってなかったので以外だったしおもしろかった。合体大使トム・ブラウンがネタを披露する時の背景にハマ・オカモトもツッコんでた。

 

 

『THE TIME,』(10/11)

 

 エンディング前のやりとりでセリフを飛ばして落ち込む松田好花を安住紳一が写真に撮っていて(それ自体は松田も笑ってるしスタジオもウケてる)、クロストークでそれを受けたラヴィットの川島が「落ち込むこのちゃんの写真を撮るという安住さんの行為、現場が引いております」と言い、安住が「あまりにも落ち込んでたから」と返すと「いやそういうときは『大丈夫?』とか声をかけてあげてください」みたいなやりとりをしてて、そうだよなーと。

 写真自体はオフを「隠し撮り」したというニュアンスもそれほどなく、レギュラー放送2回目、初回だった先週はJアラートのせいで出番ほとんどなしだった松田好花のパーソナリティを伝える上で役に立つという側面もあるのだけど、やはり原則としては失敗した人に対してこっそり写真を撮るより声をかけるべきだよなと。なにかとそんな原則が忘れられがちなテレビで、芸人からアナウンサーに対してその指摘があるのも含めてなるほどなーと思った。

 

 

『ひなちょいseason2』(10/11)


 「お手軽実験を流行らせたい」第2弾の2週目。残念ながら実験がどれもすんなりうまくいかず、この手の企画に必要であろうカタルシスがあまりなかった……もちろんその辺りのグダグダ感も含めてのひなちょいではあると思うのだが、かげじろう先生は「負け顔が似合わない」タイプなのかもしれない。

 今度はぜひひなちょいでスプラトゥーン3をやってほしい。今日向坂で明らかに流行りまくってるので、「グループ内で流行らせる」ことを目的ににするのではなく、丹生ちゃんプレゼンツでぱるも入れて日向坂のガチメンバーでやってほしい。有吉ぃぃeeeeのスプラトゥーン回に櫻坂が出てたけど、今度は日向坂軍団で参戦してほしい(日向坂だとスプラトゥーン強すぎて逆に呼びづらいのかもしれないが)。

 

 

『東大王』(10/12)


 影山優佳が出演、ここ最近は2週に一回くらいのペースで出ている気がする。先日どこかのクイズ番組に彼女が出てた時の感想で、野球に喩えて「スイングはいい、あとはタイミングだけ」みたいなことを書いたのだけど、今回はタイミングばっちりのめちゃくちゃいいスイングでバックスクリーンに叩き込んでいた。カゲちゃん自身も感極まっていたけど、本当に見ているこちら側もグッときた。ゴールデンクイズ番組の中でも東大王が1番問題のレベルが高く、その中で結果を残すのは大変だろうし、なかなかプレッシャーもあっただろう。彼女場合は合間のトークや他の出演者に対するリアクションで画面に映ることも多いので、単に答える以上の貢献があるのだけど、それでもクイズに正解することによる活躍は別格。来週も出演するみたいなので楽しみです。

 

 

『じゃないとオードリー』(10/13)


 オードリーと佐久間宣之による特番で、オードリーが「オードリーじゃないと」と言われる芸人になることを目指す。今回はカメラの前後でのオンオフが激しいと言われるオードリーが、カメラの前以外でも常にオンであろうとする「オフゼロオードリー」で、その舞台となるのが「日向坂で会いましょう」。

 放送前からこれは傑作なのではないかと思っていたが、期待に違わないおもしろさだった。まとまった感想は2週目の次に書くが、ひなあいは日向坂だけでなくオードリーにとってもホームなんだなあとしみじみ感じた。

 


 

その他のテレビ、ラジオ、配信


『戦闘中』(10/9)

 山口陽世出演。「日向坂野球部の代表として」参戦するも、開始早々に忍(ハンターみたいなやつ)に囲まれて脱落。出演を告知するブログの雰囲気などから早くに脱落するのかなとは感じていたけど、にしても早くて残念だった。

 

おはスタ』(10/14)

 3週連続で金村美玖出演、今回はポケモンのアイシングクッキー作り。さすが才能アリなだけあって器用に作っていた。なんか金村美玖とポケモン及び子ども番組の相性やっぱり良いよなと思う。

 

『余計な事までやりましょう』(10/14)

 ここ最近、なんかあったのかってくらいおもしろくなってきてる。金村も丹生ちゃん2人ともトーク人間性が乗ってて聞き応えがある。笑いもあるけど、芯に落ち着きがある。丹生ちゃんからあらためて「金村と仲良くて」と聞くとむず痒くなるね。