【12/11-17】「ハイジャンパー!」~日向坂46ダイアリー#24

 

 12月11日から17日の日向坂46出演番組の感想及び、出来事への所感です。

 

 

 

はじめ(小坂菜緒のブログ、想像と期待と落胆について)

 

 小坂菜緒が12月16日に更新したブログ『夜になるのが早くなってきて、何時になったら家の電気をつけようかと迷いに迷い、ギリギリを目指していたらいつの間にか真っ暗になってしまう。日に日に暗くなる時間が早まっていくから、もうお手上げの状態。いや、暗くてもお構いなしの私が悪いのか。』は見えるものと見えないものをめぐる‘‘想像‘‘が持ちうる暴力性について書かれていて、とてもおもしろかった。

https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/detail/46681?ima=0000&cd=member

 小坂はシェイクスピアの「期待はあらゆる苦悩のもと」-Expectation is the root of all heartache.-という言葉を引用しながら、見えているものの裏側にある見えないものについて想像することによって生まれる「期待」が、時に誰かを傷つけたり悩ませたりすることについて、とても慎重に書いている。自由な想像によって期待をふくらまし、それが達成されなくて落胆し、怒りを覚える。このような指摘は日々アイドルの活動を追いかけて、その裏側や糸をとかく想像しがちな自分のような人間にとってはとても身に覚えのあるものだ。「推し」が自らの期待通りの振る舞いをしなかったからといって直接的あるいは間接的に怒りを発露させるのは論外としても、その本質的なネガティブさは残したまま怒りを薄めて脱色した結果としての落胆や不満を、SNSなんかで表現することは誰しもあるのではないだろうか。もちろん人が想像すること自体を制限することはできないし、するべきでもないが、想像することによって生まれる感情や言葉、行動は現実の世界に影響を及ぼしうるという認識は必要だし、それに伴う責任も負うべきだろう。さらにいうと、小坂は単にこのような構図を二者間に当てはめるだけでなく、怒りや落胆が自らをも傷つけてしまうことがあるとしている。この考え方がミソジニーと結びついた「有害な男性性」にまで敷衍できそうな気がするのは、さすがに先走りすぎだろうか。
 ここでは小坂菜緒のブログについて考えたことを書いたけど、これはあくまで自分が考えたこと以上でも以下でもなくて、「小坂は本当はこう言いたいのだろう」とか「こう考えてほしいのだろう」とかを”想像”するものではない。そのような”想像”、あるいは邪推こそがこのブログで牽制されているものだろうから。

 

『GO ON! NEXT ~サーキットで会いましょう~』(12/10)


 富田鈴花出演、彼女がMCを務めるスーパーフォーミュラ番組の4回目にして最終回で、ついに鈴鹿サーキットでロケ。全4回通して彼女のきまじめさとアンテナの範囲の広さが生かされたいい番組だったと思う。また来シーズンも期待している。
 あんまり関係ないけど、すーじーが「鈴花」という名前の由来として鈴鹿サーキットに言及するとき、毎回律儀に「鈴鹿サーキットは私の名前の由来の"ひとつ"で」という言い方をするのが好き。ブログでも鈴鹿サーキットだけでない名前の由来を書いていたけど、そこをてれびてきに「わかりやすく」言いきらないところが好き。

 

『お金、大事に使ってますか?愛おしい投資術 日向坂46佐々木久美、投資学びます』(12/11)


 佐々木久美出演、投資について学ぶ番組。そもそも個人的に投資などのお金を動かす話に興味がない上、積立NISAを政府が奨励しているのとかがうさんくさすぎてなかなか話が入ってこなかった。ちょくちょく外番組で日向坂が投資をしている話をしてたからキャスティングされたところはあるのだろうし、実際キャプテンも投資をしているのだろうが、番組での立ち位置が中途半端だった。投資の解説役の人はいるし、全く投資のことを知らない人もいるので難しいのだろうが、ここは思い切ってキャプテン目線での投資について語ってほしかったなーと。

 

『日向坂で会いましょう』(12/11)

 

 「日向坂46四期生 運動能力チェック隊!!②」 
 4期生の体力チェックの2週目。相変わらずVTRで披露されたハンドボール投げや走高跳びの記録がいまいち伸びず(ロケが相当朝早そうだったので、その影響だろうか)、その点はやや盛り上がりに欠けたものの、途中途中の意気込みコメントに力が入っていたので楽しめた。平岡海月の「ハイジャンパー」は何をどう狙ってあの発言に至ったのかよくわからないものの、彼女の少し低い声とトーンとあいまってとても面白かった。何となくわかるようでやっぱりよくわからない言葉の意味もふくめて、とても気に入っている(のでタイトルにした)。山下葉留花のハンドボール投げの成績が良かった時のテロップが「英智並みの強肩」で、ちゃんと愛知出身の山下を中日の選手で例えてるの芸が細かい。正源司に関するテロップが途中からボクシング絡みばかりになったけど、たしかに名前的にボクシング漫画に出てきそう。
 先輩メンバーvs4期生のドッジボール対決で、バンバンボールを持ってバンバンあてに行く影山優佳にやや驚いたのだけど、ブログによると様々な事情があったらしく、どっちにせよもったいなかったなーと。https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/detail/46590?ima=0000&cd=member
 

『ひなちょいseason2』(12/11)


 松田好花プレゼンツ「クイズを流行らせたい」。文句なしで皆が認める日向坂のクイズ女王影山優佳不在で行われる日向坂クイズ大会。クイズの種類も「ひらがながっきょくうんどうかい」でやった逆再生クイズやそこさくでやってたアー写ドアップクイズなどでオリジナリティには欠けるものの、視聴者であるおひさまも楽しめる仕様にはなっているのでまんまと楽しかった。常日頃から他人に興味がなさそうで、勘も鈍そうな齊藤京子の成績が悪いのはさもありなん。

 

『キョコロヒー』(12/12)


 言ってみたいセリフ選手権は出演した3名ともおもしろかった。豊川七段によるおやじギャグは、近くでされたらうんざりするだろうが、このくらいの距離感で見る分には楽しかった。カラオケ店の店長さんは静止画ベースの再現がボラギノールぽかった。
 ヒコロヒーのタイムリープについての話を聞いて、「なんですかそれ?」でもなく「本当ですか?」でもなく、単に自分がその話を知らないだけという可能性を排除した上で「そういうの信じやすいタイプですか?」という豪速球の嫌味を言える齊藤京子の根拠のない自信が好き。高度な科学についての話をスピリチュアル的ななにかだと勘違いしてるのもポイント高い。
 ヒコロヒーがYouTubeの未公開トークにて日向坂46には「元カノ感」があるという話をしていて「ふむふむ、もうちょい聞こうか」となり、「なんというか、クラスの高嶺の花とかじゃなく、リビングにおる感」で「なるほどー!」と。かつてリビングでなんでもない親密な時間を過ごしたにもかかわらず今は手が届かない、要するに親近感はあるのに遠くにいるような矛盾したような感覚を呼び起こすと。そう考えるとめちゃくちゃわかる。日向坂に平行的で「プラトニック」な親しみを感じるおひさまは多くにいそうだが、にも関わらず「手が届かない」という感覚まで自ら意識している人は少なさそう。これはこれで良くない他者化や客体化を生みそうではあるが、日向坂46論としてとてもおもしろい。


www.youtube.com

 


『THE TIME,』(12/13)

 

 TikTokで流行っている話を誘いこむようむにしてから、滞りなく大塚愛さくらんぼ」を披露。前に無茶振りされたテイラースウィフトはめちゃくちゃおもしろかったけど、今回は準備しすぎてて少し冷めてしまった。準備しててもいいけど準備してる感は出さないで欲しい。


『ぴーすおぶけーき』(12/13)

 

 全8話観たけど、うーんあまりおもしろくはなかった。練馬の団地を舞台にしているものの、社会的な視点や規範をひっくり返すようなところはなく、なによりもメイン3人のキャラが立ちきってないのが痛い。「おバカ」の描写としてもやたら明るい以外はとくにない。

 

『ほっとひといき』(12/16)

 

 W杯と舞台で大忙しの2人に代わって加藤史帆が代打パーソナリティを務める2週目。かとしがパーソナリティを務めた回の中で一番爆発力がないように感じたのだけど、それはコーナー多めだったからなのかなと。ハガキを読んで短いリアクションするだけだとかとしが爆発するに足る酸素が供給されないのかもしれない。思い返せば一番面白かった回は田村保乃がゲストに来て会話してたし、いつももレコメンでチャンと会話しているもんね。


『月と星が踊るMidnight発売記念ミニライブ』(12/16)

 

 8thシングルに収録されている全7曲をフルサイズ&フルメンバーでパフォーマンス。
 「HEY!OHISAMA」やっぱり曲自体はとても良いので、どうしてこんな歌詞およびタイトルに……というガッカリ感が強い。ただ今後ライブでは定番になりそうな予感もあるのでワクワクはある。「一生一度の夏」もまたライブの定番になりそう。メンバー人気も高いし、来年のケヤフェスが待たれる。
 個人的にはMCで上村ひなのが話しているのを他のメンバーが「かわいい」「かわいいねえ」とチヤホヤするなか「かわいいけどさ、味しめてない?」と混ぜっ返す加藤史帆がエポックメイキングだった。かとしはひなのにこの味を覚えさせた張本人ではないかという気もするが、ひなのはあまりこういういじり方をされてこなかったので、今後の返しを注視したい。

 


おわり(宮田愛萌卒業あいさつ、「運営」について)

 

 ひなクリ2022の18日の公演にて宮田愛萌の卒業の挨拶が行われることが3日前に発表された。自分は最初、遂にこの時が来たかくらいにしか思わなかったのだが、発表の遅さや、そもそも宮田が卒業を発表してからミーグリ以外の活動の場を与えられていないことなどに関して、運営への批判が上がっていたのを多数目にしたし、自分も素直にうなずくところが多かった。確かに卒業挨拶の有無によってチケットを獲りに行くかどうかが変わる人もいるだろうし、卒業コンサートは難しいにしてももう少し段階的に露出を減らすことはできなかったのかなど、不満はたくさんある。彼女の卒業の大きな理由の一つが体調面の問題ということで難しいところはあるのだろうが、「運営」の限界を先回りして擁護し、消費者としての要望を押さえつけるのもおかしな話だと思う。
 このようなことを書いていると、冒頭で話したような想像からの期待、そこからの落胆が誰かを傷つけてしまう可能性について考えが及んでしまい、なかなか身動きがとれない。しかも単にファン→アイドルの関係だけでなく、そこに「運営」も参加してくるからややこしい。誰か「アイドルファンと『運営』の相克」みたいな新書書いてください。