【8/28-9/3】今週の日向坂46出演番組#9

 

 9月1日、日向坂46を先日卒業した渡邉美穂のオフィシャルサイトやファンクラブ、TwitterのstaffアカウントやInstagramが開設され、晴れて彼女の「卒業後」が始まった。渡邉美穂がグループでの本格的な活動を終了したのは6月末で(その後もいくつか活動はあったのだが)、こうやって彼女の姿を見るのはずいぶん久しぶりな気がする。

 渡邉美穂の新たな動きを目にして、正直自分でも引くくらい楽しみだし、死ぬほどワクワクしている。これには単に彼女個人の活躍が楽しみである以上の何かがあると思う。

 それは「元日向坂」という立場の人間が芸能界で活躍することで、アイドルファンとしての自分が現在認識している世界が、未知の領域へと押し広げられる感覚じゃないだろうか。

 まず、卒業後も本格的に芸能界で活動するメンバーは日向坂(けやき坂)で1人目だと言えるだろう。長濱ねるがけやき坂を離れたのは漢字欅との兼任解除という形だし、柿崎芽美は芸能界引退、YouTubeチャンネルを開設してちょくちょくメディアにも出ている井口眞緒フリーランスで、やや特殊だと思う。

 そういう意味で、演技の道を志している渡邉美穂がこれから新たな場所へと向かっていく過程は、彼女同様ファンにとっても新しい経験だし大きな価値があると思う。実際ものすごく楽しみだ。

 しかし、だからといって彼女に対して前例、ロールモデルとなることを過度に期待することには慎重でありたいと思う。渡邉美穂が上に述べたような立場だからと言って何かの「お手本」となる必要はない。今はただ胸にあるワクワクを抱えながら待ちたいと思う。

 

 

『日向坂で会いましょう』8/28

 


 「打倒クイズ女王!日向坂クイズバトル!①」ということで、個人的にはヒットキャンペーンご褒美ロケ級に面白かった。

 去年日向坂46全員で応援サポーターを務めた高校生クイズにて、今年はオードリーが応援リーダーに就任した。さらに大会の見届け人としてメンバーの影山優佳と松田好花だけ出演することになったのだが、これにキャプテン佐々木久美が異議を申し立て、正々堂々それらの座を奪還してやろうとクイズ対決を挑む、という意味の分からない導入からして最高である。今、企画導入の角度の急さを誇張するために「意味の分からない」という言葉を使ったが、いろいろ考えると筋が通っているようにも見えるのがおもしろい所でもある。

 オードリーが応援リーダーになったことは置いといて、クイズ大会に影山優佳と松田好花だけが出演することの正当性は確かに議論の余地があるだろう。確かに影山優佳は「趣味が勉強」だと公言しており、ひなあい内でもたびたびそのクイズ力を披露、今では各クイズ番組に引っ張りだこである。松田好花も過去行われた学力テストにて、2回ともペーパーテストでトップ5に入っている。しかし、キャプテンの言う通り影山は学力テストを一度も受けていない(1回目の直前に休業に入り、2回目の直後に復帰した)し、松田だってペーパーテストで1位をとったわけでもなく、早抜けクイズの結果最終順位は10位である。真に学力テストを優先するなら宮田か高瀬、金村が出るべきなのだ。

 だがしかし、バラエティ的な展開を優先した結果、正確な学力を有耶無耶にしてしまうペーパーテストと早抜けクイズを混ぜた学力テストがそもそもおかしいとも言える。

 高校生クイズに合わせたクイズ企画において、出演するメンバーと他のメンバーの対決構造を持ち込み、その大義として「高校生クイズへの出演は学力テストの結果に則るべき」「でも学力テスト自体に正当性がない」なんてところまで射程におさめてしまう自己言及性こそひなあいの真骨頂であろう。内容はただのクイズゲームなんだけど、こうやって全体の動機付けを工夫するだけでめちゃくちゃおもしろく見れる。

 本編の方も、チーム紹介から実際のクイズまで異様なテンポの良さとメンバーの個性が出まくる展開で大満足だった。みーぱんの「私たち…塾行ってましたから」ってあのフリの返しとして100点だと思う。まりもとはテンパりがすべていい方向に回ってる。ひよたんのガンマイクパシリはひよたんにしかできない荒技。来週は東大王に勝った2人が満を辞して登場するみたいなので、期待しかありません。

 

 

『ひなちょいseason2』8/28

 

 森本茉莉プレゼンツ 「世界のボードゲームを流行らせたい」2週目。相変わらずこの手のゲーム企画に強い佐々木久美と松田好花が活躍。後半のインドネシアボードゲームが若干グダつくあたりでなっちょの気持ちがわかる気がして辛かった。あるよね、自分が実は詳しくないのに仕切らなきゃいけない場面でグダグダになって変な汗かいちゃうこと。前半やってた写真のゲームはずーっと楽しかったのであれだけまた別のメンバーでやって欲しい。

 

 


『キョコロヒー』8/31

 

 今週は謎解きキョコロヒーとそのクリアのご褒美としての重大発表、そしてヒコロヒー2度目のフライデー掲載の話。

 まず率直に時間帯昇格&全国放送とても嬉しい。関西在住で今までずっとTVerだったので、ド深夜の初回から見続けてきてやっとこの日が来たかという感じだ。思えばキョコロヒーを見始めたのは完全にヒコロヒー目当てで、齊藤京子のことはまったく知らなかった。それが見ているうちに「齋藤京子おもしろいな」となり、YouTubeで齋藤京子の動画を探したらひらがな推しの料理企画を見つけ(京子さん何やってんですか!?)、そこから日向坂全体にハマるきっかけとなったので、個人的にめちゃくちゃ思い入れのある番組。本当に本当にうれしい。おめでとうございます。

 今回の枠移動、現在『アンタウォッチマン』が放送されてる月曜23:45〜に行くみたいなんだけど、大阪ではそもそも『なるみ・岡村の過ぎるTV』をやってる時間であり、激レアさんもキョコロヒーもその後なので、全国放送を実感できても時間帯昇格の実感ははなかったりする。

 そして、ヒコロヒーが今回の昇格についてツイートしている言葉がとてもすてきだなと思った。

 

「深夜からの変化は必ずあると思いますが、その変化も共に楽しんでいって頂ければと思います」

 よく深夜番組が昇格するときに「時間帯が上がっても変わらずに」なんて言葉が制作陣や出演者から聞かれるが、そんな守れない約束はしない、彼女の誠実さが滲んでいるような気がする。この言葉があると、時間帯が上がっても面白い番組であり続けてくれるだろうなと心から思える。

 キョコロヒーは、2人とも従来の「テレビらしい」振る舞いが得意ではないので、自然に「テレビらしい」を意識したメタっぽい内容になりがちだと思うんだけど、フライデーの話をしながら今後の番組の展開を話し合うところでそれを再確認した。2人が苦手な「食レポ」って今も昔も「テレビらしい」の真ん中あたりにある気がするので、これからもどんどん「食レポ」を脱構築して、「テレビらしい」を揺さぶってほしい。

 このように「テレビらしい」を俯瞰する内容ながら、わざとらしく下品な仕上がりにならないのはなぜなんだろうと考えたときに、行き当たったのは「齊藤京子の真剣さ」と「ヒコロヒーの誠実さ」だった。2人とも制作側の意図にノらないときは絶対ノらない、いい意味で「媚びない」人たちなので、そのへんの「リアルさ」が担保されている限りこの番組の魅力は保たれ続けるのかなと思う。

 

 

その他のテレビ、ラジオ、配信

 

 『今週の日向坂46出演番組』では今のところテレビ番組だけに絞っていて、毎週更新のキャパオーバーを防ぐためなんだけど、一応ラジオもいくつか聞いてるし、配信もちょくちょくあるし、日向坂は出演してないけど言及したいテレビもあるので、項目を作るほどではない感想を最後にまとめて書いてみます。

 

・『日向坂高校放送部』8/27

 多くのアイドルは「アイドル」としてみられる自分と「本当の」自分の齟齬、乖離について考えていると思うんだけど、その中でも上村ひなのはそこに意識的な気がする。ドキュメンタリーでの発言、バラエティでの「別のワレ」の話などからそう思う。だからそんな彼女が他人事のように過去の自分について話すのはとても腑に落ちる。

・『日向坂46の「ひ」』8/28

 「もし自分に鳴き声があるとしたら、どんなのがいい?」なんてことを普段から考えていて、隣にいるキャプテンについ聞いてしまう濱岸ひよりにもっとフォーカスを当ててほしい。話もおもしろいし、もっと掘り下げられて欲しい。

・『そこ曲がったら、櫻坂?』8/28

 格言発表会そっちのけで始まった椅子転び大喜利がめちゃくちゃ楽しくて、日向坂メンバーにもチャレンジしてほしいと真剣に思った。

・『ひな図書YouTube特番』9/1

 この番組に限らず、日に日に新3期生の(特にバラエティでの)成長を感じる。最初に纏っていた恥ずかしさのベールを取っ払った先に見えてくる積極性がそれぞれの個性と合っていてとても良い。

・『突破ファイル』9/1

 河田陽菜、東村芽依出演。クイズの回答者だったが出番はかなり限られていた。この2人だと河田が答える(大喜利する)側なのね。

・『ローソン presents 日向坂46のほっとひといき!』9/3

 みーぱんに「ハッピー!」と言わせる新コーナーにて、ラジオネーム「さらだこうむら」さんに対して「ラジオネームがすでにハッピー。『幸せ』って入ってるし」とみーぱん言ってたけど、それは多分「サラダ幸村」で、真田幸村とかけているのだと思う。